イクシゴ論(8)「卒園を間近にして」

3月も残り2週間を切った。それはすなわち、子供の保育園生活も残りわずかということだ。卒園に向けて、子供自身にとってはもちろん、親である自分にとっても、過ぎていく1日1日のかけがえのなさと重みを、ひしひしと感じている。 子供が保育園に入園したのは…

年度末クライシス

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る・・・と言えば、各月の頭文字に引っ掛けた有名な定型句だが、3月中旬の今、自分の仕事は年度末進行で多忙と混迷を深め、心身は限界に達しつつある。肉体的な業務負荷の重さと精神的な余裕の無さは、連日の深夜に及ぶ長時…

H3打ち上げ成功

日本の宇宙開発の切札となる新しいロケット、「H3」の2号機が、今日午前、打ち上げに成功した。ニュースで結果を知ったときは本当にうれしくて、仕事中だったが周りの同僚にも声をかけて知らせずにはいられなかった。 昨年の初号機で人工衛星を軌道投入でき…

シン・職場百考(6)~宿直勤務

今の職場の働き方には、3つの大きな問題がある。1つ目は「休日が完全ランダムなシフト勤務であり、家族と休日が合わないこと」、2つ目は「シフトの都合で全職員が揃う日がほとんどないので、情報共有や業務の進捗管理に難があること」だ。これらは以前にも書…

ある日のテーマ曲 その4

公休日の月曜の朝、子供を保育園に送った帰り道、自販機で缶コーヒーを買おうと車を停めた公園で、何の気なしに思い立ち、園内を少し散歩した。辺り一面に雪が積もり、人影もない園内の静けさの中に溶け込み、青空を背景に白銀輝く山々を遠目に眺めながら、…

抱負2024

2024年が始まり、はや半月が過ぎた。自分の勤務先では、冬季の積雪を利用して雪遊びやスキー目的で宿泊する団体が多く、仕事は繁忙期を迎えている。つい一週間ほど前までは、真冬の1月だというのに施設周辺にほぼ雪がなく、スキー場でさえブッシュや土が露出…

眠いけど眠りたくない病

春眠暁を覚えず・・・というにはまだ早すぎる、年の瀬の迫る12月最終盤の今。自分は常に、眠気でどんよりした頭を抱えて、日々を送っている。最近は、深夜23時~24時半頃に就寝して、6時過ぎには起床しているから、睡眠時間は5時間半から長くて7時間といった…

スキーグローブ2023

かつてないほどの酷暑に見舞われた今年は、スーパーエルニーニョ現象によって暖冬・少雪傾向になると予想されている。豪雪地帯と言われる自分の住む地域でも、地球温暖化の進行で、ただでさえ降雪量が年々減少してきていることは、疑いようのない事実だ。と…

5代目G-SHOCK

11月中旬、自分にとって「5代目」の相棒となる新しいG-SHOCKを購入した。36才になる自分への誕生日プレゼントとして買ったのは、今年3月に発売されたG-SQUADシリーズの新モデル「GBD-H2000-1BJR」である。定価は税込55000円のところ、ヤフオクでほぼ未使用の…

貯蓄時代の終わり

昨春以降のわずか1年ほどの間に、物価は目を見張るほど上がった。100円ショップには定価が100円ではない商品が増え、100円だったコンビニのドリップコーヒーは110円、120円と値上がりし、ガソリンは一時180円/L近くまで達した。長く続いたデフレの時代が終わ…

登山:黒姫山

今日は平日休みを利用して、長野県の黒姫山(2053m)を登ってきた。今シーズンとしては7月の妙高山以来二度目の山登りで、黒姫山は昨年に続く通算二度目の登頂だったが、前回と違うのは、今回が自分一人だけでの登山だったこと。いつも一緒に登っている友人…

ZARD

老若男女を問わず、誰もが発信者となり視聴者となる、動画サイト全盛の現代において、自分はそれをほとんど見ていない。調べ物やネットニュースを見たときなど、何かの弾みで週に1、2本見る程度だから、ほぼゼロに等しい。若い世代は「タイパ(タイムパフォ…

パーフェクトブルー

久々に、強烈な印象を残す類まれな映像作品に出合った。故・今敏監督の1998年公開のアニメ映画「パーフェクトブルー」を見ての率直な感想だ。現実と虚構が交錯するサイコスリラーのストーリーがとにかく面白く、カットや演出も巧みで、設定も入念に作り込ま…

ほぼ日手帳2024

早いもので、気づけば9月も残り10日となった。連日の猛暑日で、熱中症警戒アラートが毎日発表され続ける異常な状態が7月下旬から8月末まで続き、もはや地球はエヴァの世界のように「常夏化」してしまったのではないかと思ったほどだったが、不思議なもので、…

シン・職場百考(5)~無盆休み

世間一般では、お盆休みの「6連休」が今日から後半に突入したところだが、自分には、今がお盆だという感覚は微塵もない。なぜなら、自分の職場は8月も毎日営業しており、職員には一律かつ定日のお盆休みなどというものはないからだ。職員が一斉に休みになら…

シン・職場百考(4)~無冷房職場

暑い。今年の夏はとにかく暑い。日中の炎天下に立つと、まるでドライヤーの風を受けているかのようだ。あまりの「熱」でアパートのネット接続の機器が故障し、交換するまで3日間ネットが使えなくなるトラブルも起きた。7月下旬から今日までの3週間、ほとんど…

操法が残したもの ~光と影~

6月下旬、市内の消防団の最大行事である競技大会が行われた。その場に、消防団の末端組織である「消防部」を部長として率いる自分の姿があり、自分の部のチームも「小型ポンプ操法の部」に方面隊代表として出場していた。出場選手たちは、普段どおり落ち着…

免疫力

全国的に梅雨入りが進み、残るは東北地方と、新潟県を含む北陸地方のみとなった。いつもなら大して気にも留めない季節のニュースの一つに過ぎないが、今年は少し様相が異なる。理由の1つは、消防団の操法の朝練を週3回行っている関係で、雨天が練習の可否に…

命の洗濯

今日は平日休み。普段なら家で過ごすことが多いのだが、運動不足と体調不良で鬱々した気持ちを吹き飛ばし、仕事で潰れた大型連休にリベンジ(?)すべく、朝から今シーズン初のサイクリングに出かけた。 自転車に乗ること自体、昨年9月以来で半年以上ぶり。…

ある日のテーマ曲 その3

土日祝日無視のシフト勤務で、世間は連休なのに自分の休みが連休になっていないがために、妻から「そんなに仕事が大事か。家族のことはどうでもいいのか」と、自分に非がある訳でもないのに壮絶なバッシングを浴びせられて心身が疲れ切り、大勢の人でごった…

雑感:2023/04/09

怒濤のような年度末の嵐は過ぎ去り、4月から新年度が始まった。しかし、相変わらず、立ち止まって思索に耽る、感慨に浸るといった余裕は持てず、1日1日が瞬く間に過ぎ去っていく。振り返り、書き留められなかった日々は、この手から離れたが最後、忘却の彼方…

春の憂鬱

3月に入り早1週間。平地の雪はすっかり消え、少し前まで雪原だったはずの田んぼも、今では茶色い土を露わにしている。アンダーシャツの上に長袖シャツ1枚を着ただけの姿で、ゴミ出しのため外に出た今朝。まったく寒さを感じず、むしろ暖かいほどの外気温…

平日スキーの愉悦

平日休みを利用してスキーを楽しみ、日帰り温泉に浸かって「命の洗濯」をした今日という日の愉悦は、夜になってもなお忘れがたい余韻を残している。 今朝の天気は朝から雪、しかしライブカメラで見た山の景色は青空。そこには昨日からの新雪がたっぷりと積も…

初滑り2022-2023

今年もスキーシーズンが到来した。しかし、今シーズンも3年前とほぼ同じレベルの極端な少雪となっており、平地に微塵も雪が積もっていないのはもちろんのこと、ゲレンデの積雪量も非常に少なくなっている。新しい雪が全然積もらないので、当然雪質もよろしく…

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

年末年始の6連休中、大晦日から元日にかけて一泊二日でお隣り富山の温泉旅館へ家族旅行に出かけた。昨年度(2021-22年)に引き続き2回目となる「年越し旅行」だった。両日とも観光施設や飲食店は営業していないところが多かったので、初日にショッピングモー…

新職場百考(3)〜シフト勤務の弊害

今の職場に出向して早8ヶ月半もの月日が過ぎた。もはや「新職場」という言葉を使うには賞味期限が切れているような気がしないでもない。だが、出向に伴う劇的な環境変化について、これまで十分に語ってはこなかったし、いまだに深い悩みの渦中にいるので、も…

雑感:2022/11/30

気がつけば、11月も最終日。明日から師走、12月である。丸1ヶ月もブログを更新していなかったことから、慌てて何か書こうと思って振り返ってみたのだが、この間に何をしていたのか記憶を辿ってみてもこれといって思い当たる出来事がない。仕方なく日記をめく…

登山:黒姫山(2022/10/14)

10月14日(金)、友人と二人で長野県北部の黒姫山(2053m)を登ってきた。シフト勤務の者同士、互いの休日が重なる日を何度か調整し、やっと実現した登山だった。 自分にとっても、友人にとっても初めて登る山だったので、戸隠まで行く道路の途中にある一番メ…

ほぼ日手帳2023

秋といえば?・・・と問われたら、なんと答えるだろう。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などなど、人によっていろいろ思い浮かべるところだが、自分にとっては何といっても「来年の手帳」である。 今年は、ほぼ日ストアで月曜はじまり・1月はじまりの「オ…

Ultrabook処分

2012年7月に購入した富士通のノートパソコン「LIFEBOOK UH75/H」。この「老兵」を10年経った今なお手元に置いているのは、このPCに一方ならぬ思い入れがあるからだ。購入時のエピソードに始まり、直後のドイツ研修に持参して異国の地で写真の整理等に活躍し…