初滑り2022-2023

今年もスキーシーズンが到来した。しかし、今シーズンも3年前とほぼ同じレベルの極端な少雪となっており、平地に微塵も雪が積もっていないのはもちろんのこと、ゲレンデの積雪量も非常に少なくなっている。新しい雪が全然積もらないので、当然雪質もよろしくない。気温が下がれば凍ってガリガリ、上がれば溶けてベタベタで、気温が高くて天気の悪い日にはゲレンデに雨が降ることもある。3月中旬以降ならまだ許せるが、1月の厳冬期にこれは、あまりにもひどいコンディションだ。地球温暖化による影響の顕在化、深刻な実害を痛感せざるを得ない。もはや「今年は異常」と例外視はできない状態だ。今後はこんなことが毎年のように続くだろう。

 

従って、今季の初滑りは「最高!」という感想とはほど遠いものとなった。大学入学共通テスト(旧センター試験)の週末明けの1月16日月曜日、転勤に伴い就職後初めて同試験の入試業務出勤がなかったことへの違和感を強く抱えつつ、友人と一緒に二人で向かったのは、自宅から最も近いスキー場である「ロッテアライリゾート」だった。再オープンしたシーズンである2018年以来、5年ぶりの利用だった。駐車場に到着してみると、外はしとしとと雨が降る最悪の天気。モチベーションはだだ下がりだったが、せっかく友人と休みを合わせてここまで来たし、県の割引キャンペーンで6000円の1日リフト券が4000円で買えたこともあり、心になんとか折り合いをつけて滑ることにした。ゴンドラとリフトを乗り継いでいきなりコースの頂上まで上がると、幸いにも天気は雪に変わり、うっすらと新雪も積もっていた。これは案外行けるかも、と思っていざ滑り出すと、新雪の下からカチカチのバーンが出現し、期待は一瞬でかき消された。板がズルズルとずれて制御が効かなくなってしまわないよう、足にぐっと力をかけてスピードを抑えつつ滑る形になり、かなり足を消耗してしまった。それに加えて、少雪とコンディションの悪さから、コースの半分程度は閉鎖状態だった。そのため、実質3時間ほど滑っただけで12時半に滑走終了。少々残念な初滑りとなってしまった。ただ、そんなコンディションではあったものの、やはりスキーそのものは楽しかったし、スキー場という非日常の空間で過ごすこと自体が、自分にとっては大切な気分転換の時間にもなったのだった。

昨シーズンは3回(うち1回は宿泊付きのため延べ4日)スキーに行き、初めて群馬のスキー場に行ったり、数年ぶりに志賀高原に行ったりと充実したシーズンだった。今季も3回を目標に滑りに行きたいし、そろそろ、めっきりご無沙汰の大学時代の友人たちとも一緒にスキー場に行きたいものだ。今週の寒波がもし山に大雪の置き土産を残してくれたら、ここらへんで一つ、彼らに連絡を取ってみるのもいいかもしれないな。

 

(40分)