登山:黒姫山(2022/10/14)

10月14日(金)、友人と二人で長野県北部の黒姫山(2053m)を登ってきた。シフト勤務の者同士、互いの休日が重なる日を何度か調整し、やっと実現した登山だった。

 

自分にとっても、友人にとっても初めて登る山だったので、戸隠まで行く道路の途中にある一番メジャーな登山口、大橋林道入り口から登り始めた。日帰り登山は日の出とともに登り始めるのが鉄則中の鉄則なのだが、今回は平日で子供の朝の身支度を済ませてから家を出たため、登山口を出発したのは8時45分頃とかなり遅かった。そのため、いつにも増して時計を細かくチェックし、足の運びもハイペース気味になった。それに拍車をかけたのが、一般的な山でよく見かける「○合目」の標識が、この山では(少なくとも自分が通った登山道では)全く設置されていなかったことだった。あとどれくらいで山頂なのかの目処がつかなかったので、ペースが立てづらかった。とはいえ、天気は秋晴れ、日差しも心地よく爽やかで、ちょうど木々の紅葉が進みつつある時期だったので、森の中の景色は素晴らしかった。また、所々急登もあったものの、基本的には緩やかで歩きやすく、ハイキング感覚で気持ちよく登山を楽しむことができた。標高が上がるほどに紅葉は色濃くなり、尾根に出て視界が開けたらさぞかし絶景が・・・と期待したのだが、次第に周囲にガスが立ちこめていき、尾根に出た頃には完全に濃霧に覆われてしまった。濃霧は山頂まで到達してもとうとう晴れることはなく、残念ながら野尻湖斑尾山を見下ろすことは叶わなかった。途中ですれ違った登山者によれば、自分たちが登頂する少し前までは見事な眺望が広がっていたらしく、その点では出発が遅れたことがやや悔やまれた。ただ、山頂での「お約束」であるカップ麺とドリップコーヒーは今回もしっかり味わえたし、また一つ新しい山に足跡を残すことができたので、満足度は総じて高かった。

 

下りは一度も休憩をすることなく一気に駆け下りた結果、13時半過ぎには登山道に戻ることができた。予想外に時間が残ったので、戸隠経由で飯綱高原にある日帰り温泉に立ち寄り、長湯に浸って登山の疲れをじっくりと癒やした。家では子供とともに慌ただしく入浴を済ませるので、湯船にのんびり身を沈めるのは、ただそれだけで格別なひとときに感じられた。こうして、「温泉付き登山」という贅沢な時間を満喫し、心身ともにリフレッシュして、充実した休日を過ごすことができたのだった。ついでに、帰宅後の妻の機嫌も上々で、ほっと胸をなで下ろしたのも忘れてはならないポイントだった。終わりが良くなければ、どんな充実した一日も台無しになってしまうというものだ。

 

今シーズンは、これが最後の登山となった。登ったのは南葉山、妙高山黒姫山の3峰のみだったが、山の中で友人とともに過ごす時間や、登頂時・下山時の達成感はいずれも格別で、回数以上の価値があったと思っている。登山ができる機会は多くはないが、その分1回1回を心の底から楽しめるように、家庭と自分自身のコンディションをその日に向けてしっかり整え、大切にしていきたいと思う。それは、これから来るスキーシーズンにもそのまま当てはまることだろう。

 

【登り】2時間25分
【山頂滞在時間】40分
【下り】1時間45分
【トータル】4時間50分



(90分)

ほぼ日手帳2023

秋といえば?・・・と問われたら、なんと答えるだろう。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などなど、人によっていろいろ思い浮かべるところだが、自分にとっては何といっても「来年の手帳」である。

 

今年は、ほぼ日ストアで月曜はじまり・1月はじまりの「オリジナル ONE PIECE特別版」2970円で購入した。サイトで見かけて、「何これ!欲しい!」と思って衝動買いしたのだった。映画「ONE PIECE FILM RED」が大ヒットしているのに合わせたコラボ商品で、通常はいろいろな著名人らが語った言葉が1日1ページに掲載される「日々の言葉」が、ONE PIECEの キャラクターたちのセリフになっていたり、月のトビラページにONE PIECEの原作マンガが掲載されていたり、とにかく手帳全体がONE PIECE一色に染まっているのが大きな特長となっている。ついでに、表紙・裏表紙の色も赤である。通常版よりは500円ほど高いものの、原作マンガやテレビアニメを(断続的ではあるが)20年以上追いかけてきた身としては、これにはグッとくるものがあった。それが購入した理由である。

 

なお、今年もカバーは新しく買わず、今までに買ったストックから選んで使う予定である。これを機に、しばらく読んでいなかった原作の続きを読んでみたいと思う。

 

(30分)

Ultrabook処分


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2012年7月に購入した富士通のノートパソコン「LIFEBOOK UH75/H」。この「老兵」を10年経った今なお手元に置いているのは、このPCに一方ならぬ思い入れがあるからだ。購入時のエピソードに始まり、直後のドイツ研修に持参して異国の地で写真の整理等に活躍したこと、大量の雑誌を「自炊」するためにScanSnapと接続して運用したこと、宅外での朝活でプレゼンをする際に活用したこと、結婚後にアパートに引っ越し、テレビを買うまでの間、光学ドライブを接続してDVDの視聴に使っていたことなどなど、様々な思い出が脳裏を駆け巡る。当時、先取的なPCとして注目を浴びていた「Ultrabook」ならではの、薄さ・軽さとバッテリーの持ちの良さを活かして、「PCを外に持ち出して使う」という活用スタイルを自分が始めるきっかけを作ることになった記念碑的な存在だった。元をたどれば、MちゃんがよくカフェにMacBookを持参して使っていたのを見て、自分も同じことをやってみようと思ったのが始まりだったように思う。

 

しかし、実態としては、元々あったメインのノートPCは「自宅用」としてそのまま使いつつ、「2台目のサブPC」として購入したことが、このPCの使用場面を制約することになってしまったというのも厳然たる事実であった。「PCを外に持ち出して使う」というのは、メインPCにあらゆる機能・データを集約する重厚長大型の運用をしていた自分にとっては非常に画期的なスタイルだったのだが、思いの外そうした機会は多くなかった。また、当時は今のようにクラウドストレージにデータを置くという発想がなかったので、メインとサブを併用するとそれぞれのHDD内にデータが散在することになってしまい、最終的にメインにデータを移す手間が生じるというのもネックになっていた。そのため、購入時に8万円以上をかけたにもかかわらず、使用する機会はメインPCに比べて著しく少なく、文字通り宝の持ち腐れのごとく陳腐化が進んでしまう憂き目に遭ったのだった。5年保証が切れて以降は使用することがほぼなくなり、自宅アパートで部屋の片隅に置かれ、子供のおもちゃ(起動はせず、ただディスプレイを開いてキーボードをガチャガチャ叩く)に甘んじていた。それでも、Windows7からWindows10に無償アップグレードされていて、OSのサポートが残っていたため、「まだ何かに使えるのではないか」あるいは「ヤフオクで有償で売れる価値があるのではないか」という思いが捨てきれずにいたのである。

 

だが、今日、PCの状態を確認しようと思い、いつ以来か思い出せないほど久々に起動を試みたところで、とうとうその淡い思いは消え失せた。OSがエラーを起こして、起動できなかったのである。自己診断機能を使ってハードウェア的には異常はないことは確認したが、起動ができないのではもう使いようがない。リカバリディスクも作っていなかったので、システムの復元もできないし、HDD内に残っているであろうデータの消去も(標準機能では)まず不可能だ。元々大したデータは残っていなかったはずだし、わずかなデータも2年ほど前に最終バックアップを済ませていた。もう手元に残す意味はないし、売り物にもできない。自分の心の中で、ようやく処分に踏み切る決心がついたのだった。思い立ったが韋駄天、メーカーのパソコンリサイクルサイトから申請し、無料回収用の発送伝票を手配した。数日後に伝票が届き次第、パソコンを購入時の元箱に入れて「出棺」することになるだろう。お金にはならないが、都市鉱山再資源化が進む一助となるなら、自分にとっても本望である。

 

すぱっと踏ん切りをつけられたのは、実はすでに「5代目」となる新しいノートPCを買ってあることが影響している。「2台持ち」が失敗した反省に立ち、メインPCとしては初めて「持ち出すこと」を前提とした軽量機種を購入した。ブログ更新においてはスマホが中心的な位置を占めるようになるなど、PCの使い方、存在意義もこの5年ほどで大きく変わりつつある。5代目の導入を契機に、現状を見つめ直し、PCの運用スタイルを抜本的に再構築していくつもりである。


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↑今思えば、こんなビビッドなカラーの機種を買ったことも、非常に大胆な試みだった。


(50分)

完全キャッシュレス化への道

コロナ禍になって以来、非接触で金銭をやりとりできるキャッシュレス決済への関心が急速に高まった。2021年のキャッシュレス決済比率は32.5%まで上昇し、今や決済全体の三分の一を占めている(出典 経済産業省 https://www.meti.go.jp/press/2022/06/20220601002/20220601002.html)。もとより自分は現金(紙幣、硬貨)を日常的に財布にあまり入れない方だったし、2014年に「小さい財布」を使うようになってからは一層その傾向が鮮明になっていた。そして2021年1月、ついに「完全キャッシュレス」を宣言(自分の中で)し、財布に1円の現金も入れないことにしたのだった。

 

 

この宣言に至った理由・背景は主に2つある。1つは、「現金だと使途不明金がどうしても防げない」という問題だ。収支記録をつけて管理するため、現金で支払いをした場合はできるだけレシートを受け取るようにしているが、自販機や券売機、ゲームセンターなどの遊具(筐体)、屋台のような店舗など、レシートの類が出ない取引はどうしてもある。これらの取引をした際は、頭の中に一旦メモし、PCを起動したタイミングで忘れないうちに記帳するという手間が生じるので、何件もの取引が連続したり、発生から時間が経ったりすると、どうしても忘れてしまう。それで「帳簿と現金残高の不一致=使途不明金」が収支記録の貴重の都度、ほぼ毎回発生し、地味なストレスとなっていた。しかしキャッシュレスであれば、クレカであれ、QRコードアプリ決済であれ、必ず支出のデータが残る。したがって使途不明金は起こりえず、ストレスからも解放されると期待したのである。もう1つは、「妻によるカツアゲ」の問題である。財布に現金を入れて自宅に置いていると、妻が中身をチェックし、「こんなに持っている」(といっても数千円なのだが)と不平の声を上げ、「盗まれるといけないから預かっておこう」と言って抜き取ろうとする。文句を言うことが目的(アドラー心理学でいう目的論)なので、実際に抜かれることはまずないものの、そうやって勝手にのぞかれるのもまた、地味なストレスの一因だった。しかしこれもまた、キャッシュレスであれば自然消滅する問題である。こうした問題の解消手段として、自分は財布の現金残高を常時ゼロにすることに踏み切ったのだった。

 

 

その結果、上記の問題は解消され、妻も「勘弁してやるよ」という捨てゼリフを吐いて諦めるようになった。現金の代わりに利用する決済手段は、主にクレジットカード、PayPayの2つ。完全キャッシュレスにした結果、これらの手段が使えない取引、現金のみの取引は、そもそもしなくなってしまった。「クレカもPayPayも使えないなら、別に今買わなくていいや」という具合である。もともと発作的、衝動的にモノが欲しくなるような強い物欲がない人間だというのもあるが、「ATMで現金を下ろす」という手間(コスト)を払ってまで、とっさに現金で買わなければならないものは、自分にはほとんどないのだということが、キャッシュレス化によって明らかになった。某TVCMではないが、現金のみの商売をしている店舗は、自分のような人間相手の商機を相当逃していることになるだろう。キャッシュレスへの批判として、よく「お金が目に見える形で手元にないと、金銭感覚が狂って、際限なく使ってしまう」という主張があるが、自分に限ってみればそれは真逆で、計画的に資金を用意できない取引はしなくなるし、使途を決めずにお金を持ち歩くことがない(現金が必要な場面でも必要額しか下ろさない)ので、むしろ大幅な節約につながっている。

 

 

今や飲料の自販機でさえアプリでキャッシュレス決済ができる時代だ(自販機に一度も手を触れずに飲み物が出てくるのは快感すら覚える)。始めてからすでに1年半経つが、完全キャッシュレスには何の不便も感じず、むしろ多大なメリットがあるということがよくわかった。クレカや免許証など、カードが5枚ほどしか入っていない財布は仮に無くしても1円の被害もない(クレカは電話1本ですぐ利用を停止できる)ので、セキュリティ対策の面でも確実にレベルが向上している。スリの銀次も真っ青の「名ばかり財布」の誕生である。その分、クレカの明細を毎月確認したり、スマホのロックを徹底したりといった個々人のセキュリティ意識は強く求められることになる。メリットの反面、リスクやデメリットがあるのは、現金もキャッシュレスも同じである。リスクとメリットをきちんと認識・管理しながら、自分はこれからもキャッシュレス社会の推進・深化に貢献していきたいと思う。

 

(60分)

ゴム銃 その4~製作過程~

前回記事にした「GG-06p」の製作から5年半。この間に、同型モデルを2丁(2018/1/21-24「GG-06」、2021/10/31「GG-06Ⅱ」)、小型モデルを1丁(2022/8/10「GG-07」)製作した。これらは友人に贈呈したり、子供におもちゃとして与えたりしたのだが、基本的には同じ設計を踏襲し、多少アレンジを加えつつ作ったものだ。1丁当たりの製作時間は4~5時間程度で、最初に作ったときに比べると大幅に短縮された。このことから、かねて目指していた「量産」はほぼ実現したと言っていいだろう。

 

 

段ボールゴム銃は、これといって特別な技術も道具も必要なく、多少の得手不得手はあっても誰でも作れる簡単な部類の工作だと思っている。10代の頃から現在に至るまでに自分で試行錯誤しながら積み重ねてきた様々な工夫を記録するとともに、「自分でも作ってみたい」という方への参考とすべく、「段ボールゴム銃」の製作過程の一例を解説してみたい。

 

<道具>
(1)カッター:段ボールや厚紙の切り抜き用に、チタンコートで強度が高く、グリップ性に優れたやや大型のカッターを使っている。自分が使っているのはこの製品。

(2)カッターマット:カッターで切り抜くときに下に敷いて使う。折りたたみタイプだとかさばらなくてよいのでオススメ。
(3)L型定規:図面を描くときや、パーツを切り抜く際にカッターに添えるときに使用する。30cm×15cmくらいのものが使いやすい。
(4)コンパス(作図用):針の部分をパーツに穴を空ける用途で使う。図面を一から描く場合は、輪ゴムをひっかける回転翼とトリガーの設計時にも使用するが、今回はその話は省略。

 

<材料>
(1)段ボール:厚さ3mmくらいで、表面がツルツルしていて、薄手の割に強度のある段ボールが一番加工しやすくてよい。
(2)厚紙:段ボールの断面の補強と摩擦の軽減のために使用する。表面がツルツルしていて、折り曲げた部分がボロボロ崩れないタイプの厚紙がよい。A4の宛名ラベルによく同封されている片面が白色のタイプが使いやすくてオススメ。
(3)爪楊枝:トリガーと回転翼の軸として使うほか、パーツ貼付け前の位置合わせにも使用する。コンパスの針と同じくらいの太さだと使いやすい。
(4)両面テープ:パーツの貼り合わせに必須の消耗品。強度を上げるために粘着力の高い強力タイプを使用する。

(5)セロテープ:図面の段ボールへの転写時の仮止めや、厚紙表面の保護など多用途で活躍する。

 

<製作過程>
今回紹介するのは、設計図面を印刷した厚紙からパーツの形状を切り抜いて作った「型紙」を使う量産スタイルの製作方法である。設計図は以前アップした「GG-06」を参考にしてほしい(ゼロから理解するには少々分かりづらいが・・・)。型紙は「設計図を厚紙に印刷」→「カッターで切り抜き」で簡単に作れる。

drive.google.com


(1)段ボールへの図面の転写【所要時間:約30分】

型紙を使って、パーツの必要枚数分の図面を段ボールに転写する。なるべく切り抜き加工の手間を減らせるように、同じ形状のパーツの表裏や左右をひっくり返したりして、各パーツのラインが密接する(同じラインを共有する)ように描くのがコツ。できるだけ段ボールの隅々まで使ってみっちり描くことで、端材を減らすことができ、段ボールの有効活用にもつながる。ただし、強度の低い段ボールだと、角の部分の精密な加工ができない場合もあるので、ある程度パーツの間隔を空けて「密度」を下げる工夫も必要。型紙は、切り抜いた外側(本稿では「ネガ」と呼ぶ)、切り抜いた内側(同じく「ポジ」と呼ぶ)の2種類があるが、基本的にはネガを使って転写する。ただし、軸受けや位置合わせ用の穴を空ける際には、ネガで描いた図面にポジを精密に合わせた上で、コンパスを使って穴を打つ。この穴の精度が、発射機構の動作の精度に直結するので、慎重の上にも慎重を期する作業である。この図面の場合だと、A4サイズの段ボール3枚分の材料が必要になる。

↑ネガの型紙

↑ポジの型紙


(2)パーツの切り抜き【所要時間:約60分】

型紙から転写した図面どおりにパーツを切り抜く。直線部分は、カッターに定規を添えて、真上から正確に刃を入れ、力強く一気に切る。裏返して裏面も完全に切れているかを確認し、切れていなければ再度同じ位置に刃を合わせて切る。再度切る際に刃を入れる位置がずれると直線がズレてしまい、パーツの精度が下がるので要注意。曲線部分は、コンパスの針で細かい穴を打って「切り取り線」を作り、裏側からも同じ作業をしてから、最後に爪を押し付けたり、カッターを使ったりして切り抜く。なめらかな曲線にするためには、針の穴をできるだけ密に打つ必要がある。なお、段ボールの強度が不足する場合は、細い部分の加工が困難なことから、トリガーガードの下部分を切り取って開放型にするとよい。

(3)パーツの位置合わせ・貼り合わせ①【所要時間:約60分】

位置合わせ用の穴と、軸受になる穴に爪楊枝を差し込み、パーツを糊付けせずに仮合わせする。パーツの各面が平坦に、かつ角の部分が直角になるように、パーツをカッターで削ったり、圧力をかけて穴を少し広げたりして調整する。特に、トリガーと回転翼は精密さが要求されるので、爪楊枝を刺した状態でぐるりと回しながらチェックするなどして、傾きが生じないように入念に調整する。その後、銃身部分、グリップ部分などの同一形状で積層するパーツ群ごとに、内側になる面に両面テープを貼り、爪楊枝を刺して位置合わせをしながら先程調整した形になるよう慎重に貼り合わせる。最後にはグッと力を込めてパーツを両側から押さえつけて、テープを完全に圧着させる。

(4)パーツの整形【所要時間:約60分】

動作パーツとなるトリガーと回転翼について、メインフレームの軸受け穴に仮合わせし、正しくスムーズに動作するかどうか手で動かしながらチェックする。回転翼が引っかかるようなら、両パーツを削って調整し、逆に4分の1回転ごとにきちんとホールドされず回りすぎてしまう状態ならば、パーツに厚紙を貼って太らせる。また、補強と摩擦低減のため、トリガーの接触部分と回転翼の外周に細く切った厚紙を両面テープで貼りつける。回転翼はガタツキがなくなるべく水平を保って回転するのが動作の確実性を保証する上で重要になる。そのため、爪楊枝を刺した状態でコマのように回し、それを真横から見ることで水平性をチェックする。ただし、この時点で回転翼に大きなズレがあると、もはや修正できず作り直しになるので、(3)の段階で精密を期すことが鍵となる。ごくわずかなズレであれば回転翼の穴を微妙に広げて水平に近づけるが、回転時の安定性は若干低下するのでこれもあまり望ましくない。

(5)パーツの貼り合わせ②【所要時間:約30分】

動作パーツが完成したら、メインフレームの片側を底面にして全てのパーツを両面テープで貼り合わせる。やり直しが利かない作業なので、位置合わせ穴を使い、仮合わせで最終確認をした上で、慎重に貼り合わせる。また、銃身上面と先端部分に細く切った厚紙を貼り補強する。なお写真にはないが、トリガーガードがグリップに接する付け根部分の内側に、トリガーを挟み込むような形で段ボールを片側2枚ずつ仕込んでおくと、トリガー動作時のぐらつきが解消され使いやすくなる。

(6)最終調整【所要時間:約30分】→完成【所要時間:トータル約5時間】

全てのパーツを貼り合わせたら、トリガーを初期位置に戻すための輪ゴムを内部に取り付け、実際に輪ゴムを装弾して、動作確認をする。装弾数は機構上は無制限だが、現実的には4〜6発が安定性と強度の面で妥当である。必要に応じて再度動作パーツを整形するなど、全体的な最終調整を行い、問題がなければ(解消されれば)完成となる。ここまでの所要時間は、トータルで5時間程度が目安となる。

 

ということで、ゴム銃1丁の完成に至るまでの大まかな作業工程は以上である。精密さを追求すると時間はもっとかかるが、逆に細かいことはあまり気にせず、動けばよしと割り切れば、もっと短時間で作れるだろう。作る過程も、使って遊ぶのも、両方楽しめるのがこの手のアナログな工作の妙味と言える。やる気が湧いたらまた同じ設計の新たなゴム銃を作ってみたいし、アイデアがまとまれば、量産ではなくイチから新作を設計して作ってみたいという野望もある。これからも「段ボールゴム銃製作」を趣味として続け、長く、密かに、楽しんでいきたいと思う。

(145分)

ソーバーキュリアス

最近、「ソーバーキュリアス」という言葉を知った。1ヶ月ほど前に新聞で目にしたのがきっかけ。「Sober Curious=しらふでいたがる」という意味で、酒を飲めるのにあえて飲まない生活スタイルのことを指すらしい。なんだ、自分が「卒アル」と称して5年くらいやっていたことは、ソーバーキュリアスだったのか、と膝を打ったというか、我が意を得たりと思ったのがそのときの最初の印象だった。

 

身も蓋もない話だが、自分は、お酒にアルコールが入っている必然性を全く感じない。アルコールはデメリットとリスクの塊だからだ。逆にアルコールがないほうが、日中でも気兼ねなく飲めるし、場合によっては子供でも飲めるし、飲酒運転などの犯罪とも無縁でいられる。若者の日本酒離れを憂うなら、何とかしてあの手この手でアルコールを飲ませるんじゃなく、ノンアル日本酒を作って昼から飲めるようにしたほうが今どきのスタイルに合ってるし、新しい需要を創出できて市場拡大につながるのでは?と、本気で思ったりもする。もちろん、本気で酒造りをしてる人たちにすれば、バカを言うにも程があると怒られるのは目に見えてるし、議論の俎上にも載らない暴論と見なされるだろう。だが、普段からアルコール飲料を飲むのが当たり前と思っている人たちと、ソーバーキュリアスの人々との間には、それ程までに深く大きなギャップが存在するのではないかと思うのである。

 

ちなみに、この言葉、今のところ「ノンアル飲料を売らんかな」、と企む勢力が宣伝文句として使っている香りがプンプンする。なので自分としては、そんなに積極的に使おうという気持ちは持っていない。あえてカテゴライズするなら、自分はこれに当てはまる人間かもね、というくらいのスタンスだ。自分自身、普段からノンアル飲料は飲んでいない(食事のお供は、コーヒーの豆乳割りか牛乳割りかの2択のみ)から、ソーバーキュリアス=ノンアル飲料派というくくりをされるのもなんとなく困る。アルコール飲料メーカーが食っていけなくなるほど社会的にアルコール離れが問題視されるようになるまでは、当面マイノリティとしてなりを潜めつつ、ソーバーキュリアスの認知度や社会的評価の変化を見守っていきたいと思う。

 

(25分)

マイナポイント第2弾

6月30日から「マイナポイント事業第2弾」が始まった。自分が持っているマイナンバーカードについて、健康保険証としての利用申し込みをすると7500円分、公金受取口座の登録をすると7500円分が、それぞれ自分で選んだ決済サービス等のポイントとして国から付与されるというものだ。

 

mynumbercard.point.soumu.go.j

 

自分はこの第2弾の開始を今か今かと待ちかねていたので、事業がスタートしてから最初の土日に家族3人全員分の申し込みを済ませ、一家で15,000円×3=45,000円分をPayPay等のポイント(残高)としてゲットした。最初こそ、やり方に少し戸惑ったものの、2回目以降は1件5分とかからずパパっと完了。今回もPCにICカードリーダを接続してマイナカードを認証したが、相変わらずスムーズでストレスフリーだった。


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今回、自分のマイナポータルにも初めてアクセスしたが、早速医療機関受診データが連携され、過去の薬の処方情報等を閲覧することができた。ポータル画面を見ると、ほかにも年金記録を閲覧する機能もあるようだし、情報連携の透明性を担保するカギでもある行政機関が自分の情報を利用した履歴を確認できる機能も実装されたようだ。すでにコンビニでの住民票発行等でマイナカードの便利さは実感しているところだが、今後様々な機能を追加してどんどん実用性を高め、手続きのために役所に行く必要がなくなっていくことを期待したい。

 

それにしても、マイナカード取得という一番おっくうで手間のかかる重要な作業のポイントが5000円分で、それに比べれば遥かに手間の少なく必須とも言えない2つの作業に計15000円分も大盤振る舞いするというのは、インセンティブとしては何だかちぐはぐな気がしないでもない。マイナカードの普及率は6月末時点で45.3%と未だに国民の半分にも達していないし、行政手続きの効率化と透明化というメリットもきちんと理解されているとは言い難い状況だ。日本社会のデジタル化を進めるには、まだまだ険しく長い道のりが続きそうである。

 

(25分)