眠いけど眠りたくない病

春眠暁を覚えず・・・というにはまだ早すぎる、年の瀬の迫る12月最終盤の今。自分は常に、眠気でどんよりした頭を抱えて、日々を送っている。最近は、深夜23時~24時半頃に就寝して、6時過ぎには起床しているから、睡眠時間は5時間半から長くて7時間といったところだが、先日買った新しいG-SHOCKによる計測では、中断を除く実質睡眠時間はこれより1~1時間半ほど短い。従って、しっかり眠っているのは4~6時間程度ということになる。眠気が脳内に常駐するのも至極当然のことだ。寿命も縮むだろうし、仕事のパフォーマンスもそれなりに低下(具体的には、人の名前などの固有名詞の「ロード時間」が長くなって話し言葉が冗長になったり、しばしフリーズしたり)する。特に眠気の強い日は、風呂上がりには意識が朦朧とし始めて、すぐにでも眠りたくなる。だが、睡眠時間を伸ばすことは中々できない。というか、そんなに長く眠りたくはない。夜、早々と眠ることに、抵抗感があるからだ。

 

なぜ、そんなことになるのか。1つ目の理由は、「妻が寝付く前に寝室に行くと、高頻度で「自然発火」するから」だ。その実態は、以前の記事で書いた当時から何も変わっていないので、詳細は省略する。もう1つの理由は、「仕事のような夢や、おかしな世界の夢をよく見るから」だ。仕事が嫌いなわけではないが、今の仕事はとにかく悩むことが多く、その悩みは夢の中でも同じように繰り広げられる。夢に出てくる登場人物も、職場の面々だ。夢の世界ならではの、破天荒で突拍子もないピンチにも襲われ、現実世界並みに悩んだり困ったりさせられる。こうなると、体はそれなりに休まるにしても、心はぐったり疲れて朝を迎える。眠りも浅く、特に早朝には頻繁に目が覚める。こうした安眠とはほど遠い状態に晒されているから、「眠いけど、眠りたくない」のである。

 

そもそも、自分はこれまでの人生で、睡眠に関してずいぶんと苦労してきた。学生時代は、朝起きられず、「早起きして片付けよう」と思った宿題や試験勉強(時には試験当日さえも!)をどれほど「スルー」してしまったことか数知れない。結婚してからは、妻と同じベッドで寝るようになって、音楽をかけて寝るとか、音楽をタイマーで鳴らして起きるとかいったように、自分の好きな睡眠習慣を作ることも叶わなくなった。睡眠中に叩き起こされることも少なくない。昔も今も変わらないのは、「寝付けない」という悩みはなく、妻曰く「お休み三秒」で眠れることだが、それは単に恒常的に睡眠不足だからに他ならない。今の自分にとって、睡眠は癒やしではなく、安眠は手の届かない贅沢品なのである。

 

この劣悪な睡眠状況を改善する手段は、2つ。悪夢を軽減するため出向から戻って「職場環境が変わること」と、別の住居に引っ越して「自分だけの寝室を持つこと」である。最近はメンタル不調も一層波が激しくなっており、仕事が休みの日でも、心が安まることはない。心から笑えることも少ないし、色々なことに追われ、悩まされて、自分らしさを見失いかけている。質の高い睡眠が取れないことには、体も心もいい加減、保たないのは明らかだ。残念ながら今すぐ変えられる状況ではないが、安らかな眠りを取り戻すためにも、来年中には、自分の家を持てるように動いていきたいと思っている。

 

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