朝ブロ・リターンズ

妻と同居を始めてから、以前にも増してブログ記事が書きづらくなった。夜の21時以降の食事や家事も済んで二人でのんびりできるはずの時間帯に、PCに向かって一人でブログを書くという行為が、二人の良好な関係を保つ上でどうにもなじまなかったからだ。お互い仕事をしているので、平日は夜だけが二人で一緒に過ごせる数少ない機会であるし、休日にしても自分は妻を残して出掛けることが少なくないので、夜にやっと自宅に帰ってきたのに、妻の顔も見ずPCを覗き込むという訳にはいかない。自分が妻の立場だったら、そんな夫に対しては当然憤慨するはずだし、自分もそれに気付いて、自宅で妻と一緒にいるときは、妻に「放置されてる感」を与えかねない自分の趣味のDVDやゲーム(特にニンテンドーDS等の一人でプレーする携帯ゲーム機)は極力控えるようにしてきた。


男の感覚からすると、結婚した時点で、妻に対してはそれまでの恋人意識が弱まり、家族としての共同体意識、安心感といったものが大きくなるので、妻の気持ちを察して細やかに配慮するということが疎かになりがちだろうと思う。特に同居して毎日顔を合わせるようになれば、どうしても気持ちが鈍感になってしまう。元々自分は一人で過ごす時間のウェートが非常に大きい人間で、実家にいた時も自室にこもりがちだったので、気を許すとついつい妻を置いて一人で何かに専念してしまいそうになる。しかし、妻の側からすれば、せっかく毎日一緒にいられるようになったのに、傍にいてくれないというのでは、不興極まりないし、自分のことはどうでもいいのかと落胆し、不安を募らせることになる。これでは家庭の危機である。これが7月中に互いにストレスを感じていた要因の一つでもあった。そのため、自宅にいるとき、特に夜は、妻に寄り添おうと意識して、PCの画面は閉じるようにした。一緒に何かする訳ではなく、むしろ何もしないで、とにかく一緒にいるようにした。妻と向き合う姿勢が功を奏してか、今の妻との関係は良好を保っている。食事や入浴と同じように、生活に欠かせない時間の一つとして、妻と一定時間一緒に過ごすことが日課になったということである。


そうなると、PCに向かう時間はますますなくなる。でも、ブログは書きたい(自分が体験したことは常に、「これはブログにどう書こうか」と意識してしまう)し、PCでないとできない作業もたくさんあるし、収支記録等の記録関係もすでに後回しが限界ないし崩壊の危機に瀕している。自分にとっては、自宅でのPC作業時間もまた、生活の重要な一部なのである。それゆえ、一昨日の土曜にはアパートの一室に「PCデスク」(ニトリで新規購入)と「チェア」(実家で2011年から使っていたものを搬入)を設置して、念願だった自分の書斎スペースを設けたのだが、果たしてそれを活用できるか危うい状況でもあった。


そこで、再び脚光を浴びることになったのが「朝ブロ」、すなわち早朝にブログを書くという習慣である。夜はPCをせず、妻に合わせて今までより少し早めに寝て、朝は寝坊助の妻より早起きしてPC作業やブログ執筆をする。そうすれば、夜に妻との時間を確保でき、かつ妻の不興を買うことなくPC作業の時間も確保できる。夜のPCを断てば、睡眠の質も改善するだろうから、一石三鳥のメリットがある。昨夜に妻の機嫌を気にしながらPC作業をしていたときに朝ブロのことを思い出し、これしかないと確信し、今朝5時半に起きて早速実践してみた。思った通り、妻が起きるまで十分時間を確保できた上、執筆もスムーズだし、朝から一仕事した気分で満足感もあった。今後は、朝ブロをスタンダードにすべく、ほかの生活習慣も含めて、時間の使い方の見直しを進めていきたい。

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