雑感:2016/3/3

6時半、スマホのアラームで目が覚めた。30分前にエアコンの暖房をオンにして、すでに部屋はいくらか暖まっていたので、ゴロゴロせずすぐに布団から起き上がり、その勢いでカーテンを開けた。窓から見えた外の景色は晴れて、朝焼けに染まっていた。アパートで迎える朝にも、すっかり慣れてきた。先週の土日に、テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」を入居から1ヶ月でようやく設置して、生活環境がほぼ整った。今朝は洗濯機を使用して、初めてアパートで洗濯物を干してみた。これで洗濯をしに実家に帰る必要がなくなり、実家にあまり頼らずに自活できるようになってきた。



布団をたたみ、着替えて身支度を調えて、7時20分にアパートを出発。気持ちのいい気分で車を運転し、20分後に職場に到着した。事務室の机拭きやお湯沸かしなどの一連の作業を片付けると、自席で朝食を摂った。通勤途中のセブンイレブンで買ったドーナツ2個と、先月から販売されているセブンカフェの新商品「ホットカフェラテ」が今日の朝のごはんだ。朝からドーナツは少し重いが、たまにはこういうのもいいものだ。


こういう変化の中に、新生活の実感が沸いてきて、何だかちょっと楽しくなる。慌ただしく、自由時間の少ない日々ではあるが、何かが変わってきているということを感じられることで、睡眠時間が恒常的に5時間台でも元気を保てている。妻とは離ればなれだが、この空の下に同じ朝を迎えているのだろうと思えば、多少会えなくてもさみしくはない。気が付けばもう3月で、季節は春に向かって駆け足で進んでいる。Perfumeの「ワンルーム・ディスコ」を頭の中で流しながら、また今日の仕事が始まる。



・・・とここまで書いたのが、今朝の8時半前のこと。書き上げた直後に始業時間のチャイムが鳴ったので、アップせずにGメールの下書きに保存し、仕事を始めた。そして退勤したのは22時過ぎ。22時半に実家に帰宅した。明日は夜から泊りがけのスキーに出掛けるため、今夜は道具を取りに実家に帰ったのだ。帰宅後は、夕食を食べながら1週間の平日のほぼ唯一の楽しみである、深田恭子主演の火曜ドラマ「ダメな私に恋してください」の第7話(録画)を視聴し、ほのぼのした笑いと感動をもらって、ほっと一息ついた。深キョンディーン・フジオカのかけあいが楽しくて、次週の放送が今から楽しみでならない。平日の夜の自由時間は1時間程度だから、ドラマを見るとほぼそれで使いきってしまう。あとは風呂に入って寝るだけ・・・なんて書くと、まるでユニコーンの「働く男」のフレーズみたいだし、「いつの間にか僕らも若いつもりが歳をとった」という「素晴らしい日々」の歌詞なんて、今の自分にそっくりそのまま当てはまる気がする。これらを初めて聴いた大学4年生の時は、働き出すとそんなものなのかなという程度の温度で受け取ったものだが、今改めて注目すると、しみじみと考えてしまうだけの重みがある。


自分は「忙しい」という言葉が好きではない。この漢字は、「心を亡くす」と書くからだ。忙しくなると、人は心の大事な部分を疎かにし、感受性や素直さを失ってしまう。まさに核心を突いていると思う。この漢字を作った人はまさに天才だ。そんな心を亡くした状態になりたくはない・・・という意識を保つために、忙しいという言葉を自分からは使わないようにしている。しかし、慌ただしく、自分と向き合う時間がないのは紛れもない事実である。考える時間が足りないから、場当たり的な行動が増え、損をしたり、ミスをしたりすることも増えてしまう。もっと考えて行動すればいいのにと思うが、熟考するとかなり長くかかるタイプなので、今の業務量を回すにはある程度やっつけ的なスピードを優先せざるを得ない。早く、腰を落ちつけて、自分らしく仕事ができたらいいのにと願って止まない。


仕事の大変な時に、結婚という人生最大級のイベントを重ねたから、色々と無理が生じるのはやむを得ないことだ。当然、妻との気持ちのすれ違いも生じる。新婚だからって、甘い気持ちで毎日過ごせるという訳ではない。就職してからの6年間で、今が一番全てが大変な時期だと感じているが、逆に言えばそれは成長のチャンスでもある。楽しみなことは、これを無事乗り切った先にとっておくことにして、今はただ目の前のことに集中するようにしたいと思う。

(20分+35分)