ほぼ日手帳2024

早いもので、気づけば9月も残り10日となった。連日の猛暑日で、熱中症警戒アラートが毎日発表され続ける異常な状態が7月下旬から8月末まで続き、もはや地球はエヴァの世界のように「常夏化」してしまったのではないかと思ったほどだったが、不思議なもので、9月に入ると季節ははっきりと秋へと移ろい始めたのだった。ドライヤーから吹き出されたかのようなあの熱風も、レーザー照射を受けたような痛みを感じるほどの強い太陽光も、今ではすっかり鳴りを潜め、過去の記憶の中の体験へと遠ざかりつつある。ただ、気候が穏やかになってきたからといって、体力・体調が回復するかというとなかなかどうして、そんなことはないのだから困ったものだ。相変わらず、日々の仕事でぐったりしていることには変わりなく、季節の移ろいを虚ろなまなざしで横目に見るのが精一杯。悲しいかな、「○○の秋」を能動的に楽しんだり、秋の夜長に月を見上げてしんみりしたりするような余裕は、今の自分にはない。瞬きするほどの間に、訳もなく1週間は過ぎ去っていく。変化に乏しい自分のことは、まだそれでもかまわない。だが、日々成長のめざましい子供のことも、時間の流れに任せて「やり過ごす」ようだと、人生の本質、人生の一大事を見失うことになるのではないかという懸念は常にある。自分の30代のプライオリティ、あらゆる行動原理は、家族・子供を最優先にすることが基本にある。あとで振り返ったときに、日々の悩みや葛藤、喜び、悲しみ、楽しみなどの「確かな足跡」は、何かほんの少しでもいいから、書き残しておかないと、40代になったときに「何も覚えていない。思い出せない」という虚無感にさいなまれるのではないだろうか。

 

・・・ということで、「日々のあれこれ」をとりとめもなく、思いのままに書き残すための記録として、手帳は自分にとってなくてはならない存在である。今年も「来年の手帳」を考える時期になったので、いつものアレにしようか、どうしようかと思っていたところ、ある手帳の発売を知り、即決で購入した。それがこの「坂本真綾×ほぼ日手帳 2024 weeks」(3,520円)である。

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自分が大好きなアーティスト、坂本真綾とコラボした、ほぼ日手帳weeksの別注版である。今まで使っていた「オリジナル」とは違い、1日1ページではなく、1週間で見開き1ページだし、サイズ自体もスマホを少し大きくしたサイズで、オリジナルより薄くて小さい。中のコンテンツもかなり絞り込まれている。ただ、数ページだがマーヤコラボならではのコンテンツ(内容は秘密)もあるし、表紙の写真、付録のしおりもセンスがよくて自分の好みに合っている。何より、もはやかつてのように「量的に」書けなくなった自分にとっては、このくらいの記入スペースの方が合っている。それで、購入を決めたのだった。なお、厚さを考えると、3,520円という値段設定はかなり高めだが、1年使うと思えば「1日10円」なので、自分としては許容範囲内である。weeksのページデザインを考えると、スケジュール帳を兼ねた使い方が適当だと思うので、来年は「ほぼ日の週間手帳」は使わないことになりそうだ。


手帳のことを記事にするたび、何だか毎年ほとんど同じようなことを書いているような気がするが、どれも「今、自分が考えていること」という点では紛れもない事実なので、仕方がないが目をつむることとしよう。来年の新しい手帳も今から楽しみだが、今年もまだ100日以上残っていることを忘れては禁物だ。あと3ヶ月弱、2023年の手帳としっかり向き合って、日々をもっと楽しくするために活用する方法を意識したいと思う。

 

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