ドライヤー

今年の秋は、何だかとても駆け足でやってきている印象を受ける。家の庭木のキンモクセイは、早くも花が満開になろうとしているし、朝晩の冷え込みがめっきり身に堪えるようにもなってきた。先日は家で栗ご飯を炊いたし、道路沿いの並木も、うっすらと黄色く紅葉し始めてきている。新潟ではよく「春と秋が短くて、夏と冬が長い」なんてことを言われるが、こうも季節の移ろいが早いと、確かにそのとおりかもしれないと思ってしまう。春は花粉の飛散で悲惨な目に遭うので、自分としては秋こそが1年で一番過ごしやすい季節だと感じる。平日を仕事だけで塗りつぶし、次の休日を目指してダッシュするような時間の使い方を見直さなきゃ、そして二度と繰り返すことのない一日一日の重みを、もっと噛み締めなきゃ、という思いが、日の短さに反比例して強まっていくのを感じる。

ところで、2週間前に家電量販店でこんなヘアドライヤーを購入してみた。

パナソニック ヘアードライヤー イオニティ 白 EH-NE60-W

Panasonicの「EH-NE60-W」という機種である。今までずっと「髪なんて放っておけば乾くから、ドライヤーなんて電気の無駄遣いだ」と思って、家ではドライヤーを使っていなかったし、持ってもいなかった。しかし、洗髪後に髪をしっかり乾かさないと髪が傷むと聞いたし、風呂に入ってから寝るまでの時間を短縮して一刻も早く寝ないと、今後は仕事に差し支えるようになりかねない（忙しい時は帰宅してから1時間半以内に就寝可能なようにしたい）という思いもあり、これら2つの危惧から購入するに至った。使ってみると非常に便利で、自分の短い（そしてやや薄い）髪はものの1分とかからずに、すっかり乾いてしまう。これまでに髪に与えてきたダメージのことを考えれば、もっと早く使っていればよかったかもしれないが、そんなことを言っても始まらない。スカルプD＋ドライヤー＋リアップのタッグで、髪の失われるペースを出来る限り遅くしていきたいと願うばかりである。

（30分）