今日は平日休みを利用して、長野県の黒姫山(2053m)を登ってきた。今シーズンとしては7月の妙高山以来二度目の山登りで、黒姫山は昨年に続く通算二度目の登頂だったが、前回と違うのは、今回が自分一人だけでの登山だったこと。いつも一緒に登っている友人と予定を合わせることができなかったためだが、自分にとっては初めての「ソロ登山」への挑戦となった。
今回の登山には、一人で登ることへの不安から、出発するかどうかの判断が遅れ、最終的に朝の妻の機嫌がよかったことから実施を決断。少しでも早く辿り着くために高速道を使って登山口の最寄りのICまでショートカットし、登山としてはかなり遅めの9時前に登り始めた。荷物も慌てて準備したため、いつもは持ってくるストックを忘れたり、軍手は片方しかなかったり、逆に全く必要ない自転車パンク修理キットがリュックサックに入っていたりして、装備は覚束なかった。ただ、出遅れた分、いつも以上にスピード登山に拍車がかかり、全行程の半分くらいは走ることになった。道中ですれ違った登山者を一瞬で突き放すほどの高速移動だったので、これはもはや登山というより、ちょっとしたトレイルランニングに近かったかもしれない。それも相まって、昨年より少し長いコースの登山口から登ったのだが、13時20分には下山し、より短いタイムで往復できたのだった(その分、膝はガクガク、腿はパンパンになるまで足を使い果たしたが)。秋晴れの清々しい青空の下、今がまさにピークの紅葉に包まれながら、落ち葉のじゅうたんの上を駆け抜けるのは最高に気持ちよく、まさに値千金の体験だった。前回は見えなかった尾根からの景色も今回はバッチリ視界が開け、大パノラマの素晴らしい眺望を拝むことができた。とりわけ、近隣の新潟焼山と火打山、そして遠くに並び立つ北アルプスの峰々に雪が積もっているのを目にして、少し早い冬の足音を感じることもできた。こうして、初めてのソロ登山を無事達成し、森の中での一人の時間を贅沢に楽しんだのだった。
今回は写真がたくさん撮れた点でも、非常に満足度が高かった。コントラストにはやや難があるものの、スマホやコンデジでもそこそこ納得いく写真を撮ることができた。ただ一つ惜しむらくは、山頂が少しだけガスっていて、眼下に広がるはずの野尻湖を見下ろすことが今回も叶わなかったこと。これは、また次回の登山のお楽しみとして取っておくとしよう。
【登り】2時間25分
【山頂滞在時間】20分
【下り】1時間45分
【総所要時間】4時間30分
【距離】14.2km(Stravaによる)
【獲得標高】956m(Stravaによる)
(30分)