焼山

今日の夕方17時半前、買い物からの帰り道で車を運転していたら、前方に見える山から煙が立ち上っているのに気付いて、はっとした。それは、地元の活火山、「焼山」山頂の火口から出ている水蒸気だった。



↑左が妙高山、中央が火打山、右が焼山。


焼山(標高2,400m)は、新潟県内では唯一の活火山に指定されている山である。1974年の噴火以降、途中一時的に解除されつつも、2006年まで入山禁止となっていた。昨年自分が登った火打山の山頂からはすぐ近くに見えたし、縦走ルートもあるのだが、これまでに登った経験はない。何日か前に、最近煙が出ているというのを聞いていたが、こんなにはっきりと見たのは初めてだった。晴天だった上に、日没後で辺りが薄暗くなり、山並みだけが照らし出されたことで、煙の白さがこれほどまでに際立って見えたのだった。せいぜい2、30分ほどの限られた時間帯だけ見られた出来事だったと思うので、実にラッキーだった。滅多に見られない風景の写真がばっちり撮れて興奮した。その一方で、活火山がすぐ近くにあることを思い知らされ、噴火等の万が一の事態に備えなければという意識も強くしたのだった。今回は上越市内の平野部から観測したが、今シーズン中に、シャルマン火打スキー場に行くことがあれば、今度は山の反対側、すなわち日本海側からもどのように見えるのか、この目で確かめてみたいと思う。

(20分)