登山:妙高山(2016/7/10)

今朝は、夜明け前の3時半に起床した。友人と2人で登山に行くためだった。4時過ぎにアパートを出発し、途中のコンビニで買い物をして、4時40分に燕温泉の駐車場に到着。先に着いていた友人と合流し、妙高山への登山に挑んだ。妙高山に登るのは昨年9月以来である。


アパートを出た時は雨で、登れるのかどうか少し不安だったのだが、燕温泉の天気は晴れだったので、まあ大丈夫だろうと思い4時55分ごろに登り始めた。前回と同じく、前山側の登山道を選んだ。風が山の麓から山頂に向かって吹き上がっていたことから、嫌な予感がしたのだが、胸突き八丁の途中で背後から迫ってきたガスに追いつかれ、瞬く間に辺りがガスに包まれた。




↑同じポイントで撮影した写真。下の写真は上の写真の3分後。


このため、しばらくはガスの中を歩くことになったが、次第にガスは薄くなり、気付くと眼下に雲海が広がっていた。






本当に素晴らしい光景だった。どこまでも続く雲海。麓の人たちからすれば、山は雲に包まれて雨でも降っていると思っていることだろう。しかし、山頂付近は厚い雲を突き抜けて、朝日を浴びて光り輝く世界の中にいたのだ。そんな特別な光景を目にすることができる特権を得られたのも、早起きして少々無謀な登山にチャレンジしたが故だった。実に清々しい気分だった。しかも今日に限って、南の方角に富士山をはっきりと見ることができた。雨上がりだったのと、朝で気温が低かったことで、空気が澄んでいたおかげだろう。直線距離で180kmほど離れているようだが、形状と方角から、紛れもなく富士山であると確信した。これは本当にラッキーなことだった。



登頂開始から約3時間後の7時45分、標高2,454mの山頂に到着した。汗はかいていたが、気温が低く、風もあって涼しく、十分に休憩を取りながら登ったので、体力的にはずい分余裕があった。山頂からの眺望が抜群だったのは言うまでもない。見渡す限りの雲海が広がっていた。






↑左側のお椀状の山が、活火山の焼山。今日は煙は上がっていなかった。最近は活動が沈静化しているようだ。


今回も、米山以来2回目となる「山頂コーヒー」をやってみた。山頂で沸かして飲むドリップコーヒーの美味さは、仕事中に飲むコーヒーの比ではなかった。




2,446mの北峰まで移動しつつ、山頂でトータル45分ほど過ごし、シャツを乾かし十分息を整えたところで、8時半に下山を開始した。下山ルートは、神奈山側の登山道を選んだ。2人とも初めてで、せっかくだからチャレンジしてみようということになったのだ。しかしこれが大きな誤算だった。このルートは沢が中心で、岩の上を歩く箇所が多く、濡れていたので非常に滑りやすく危険だった。しかも、アップダウンをしながら遠回りをする道になっていて、登りよりも明らかに距離が長かった。尾根を通らないので、景色も全く開けないのもつまらない。2人ともさすがに疲労が蓄積してきて、意気揚々としていた登りとは反対に、言葉少なに黙々と歩き続けることになった。少なくとも早く帰りたい一心の下山時に、このルートを通ったのは失敗だった。まあ、何事も経験だと思うしかない。





↑川に細い木が渡してあるアスレチックのような箇所もあった。


11時40分、燕温泉に無事帰還。想定より1時間も長くかかってしまったが、ともあれ下山できてほっとし、友人とお互いをねぎらい合った。そして、12時前に現地解散し、12時半に帰宅したのだった。下山ルートで時間を要した以外は、天候にも恵まれ、充実した登山だった。次はまた秋に火打山を登りたいと思っている。


【登り】2時間50分
【山頂滞在時間】45分
【下り】3時間10分
【トータル】6時間45分

(※今回の写真は、フォトライフの「妙高山登山201607」フォルダに保存した。)

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