結婚前日

今夜は、自分にとって結婚前の最後の夜だ。明日の午前には、市役所に婚姻届を提出し、28年2ヶ月27日間で独身生活に終止符を打つことになる。この半年で自分の人生は大きく変わった。自分の人生には無関係のことだと思っていた結婚を、自分がすることになるなんて、本当に信じられない思いだ。嬉しいという気持ちが一番大きいが、それ以外にもいろんな感情が行ったり来たりしていて、直前になればなるほど自分の心の中は大忙しになっている。この感情はとてもではないが整理して伝えられるものではない。ただこれは、結婚という人生最大のパラダイムシフトに対応して、新たな自分に生まれ変わるために、自分の心が必死に「脱皮」を試みている証拠なのだろうと思うし、健全な反応なのだと思う。今日は、独身最後ということを特別意識せず、買い物をしたり、アパートで映画のDVDを見たり、近所の温泉に行ったり(そこで職場の後輩にばったり会ったり)して、彼女と二人で一日過ごした。友人にはごく親しい人にしか伝えていないし、明日を前に酒を飲んで疲れるのはよくないので、映画等で目にする友人とのどんちゃん騒ぎというのはしようとは思わなかった。


今夜は無性に何か書きたい気分ではあるのだが、上述のように気持ちがまとまらないので、取り留めもないことしか書けそうにないし、明日は家族での結婚祝いの会食等があり、それに備えて早めに寝ないといけないので、だらだらと夜更かしもできない。という訳で、先月上旬に考えた「結婚に対するイメージを表すキーワード」を以下に書いて、独身最後の記事としたいと思う。


①責任
・自分の家庭を持ち、支えていかなくてはならない責任
・両家の家族、親族に対する責任
・長男として地域社会に参画する責任
・一人前の大人として見られるので、社会に恥じるところがないよう仕事に一層尽力しなければいけないという責任


②自立
・経済的、社会的、心理的、身辺的な実家からの自立
・家族の庇護から離れるとともに、いずれ実家を引き継ぐときのために準備を進めること


③自決(Self-determination)
・自分のことは自らの責任で決断しなければならない、自分の人生は自らの手で切り拓くという決意


④制約
・独身時代と比しての、金銭的、時間的制約
・自分のためにのみ人生を生きるのではなく、大事な人のために無償で自分の人生の一部をささげようという気持ち


⑤希望
・新たなステージへ踏み出し、今までにない経験を次々としていくであろうことへの不安と期待
・大切な人とともに歩めることへの喜び
・変わらなければいけないという覚悟


明日からの自分は、今日までとは少し異なる目線で、今までとは違う行動を選んでいくことになるのだろう。意図するとせざるとにかかわらず、これまでとは変わらざるを得ない。自分が変わっていくその過程を、人生の大事な記録として、できるだけブログ記事として書き留めていきたいと思う。更新頻度は低下すると思うが、今後もブログは続けていくつもりだ。そうして、記録することを通じて自分と向き合っていくことが、本当の自分らしさだと思っている。

(50分)