取捨選択(情報編) その2

今年もそろそろ折り返し地点に近づきつつある、今日この頃。バスの車窓から景色を眺めるように、抗うことはおろか、触れることさえもできないまま、時間は加速しながら遠く過ぎ去っていく。それがあまりに速いものだから、今が何月何日で何曜日だったか、思い出すのに時間がかかるのもしばしばである。いつついえるとも知れない儚い人生なのだから、仕事という下ろし金で擦り減らしすぎていたずらに小さくしてしまうより、自分にとって大事な人たち、昔から続けてきたライフワーク、未来への投資といったことに、大切な時間をもっと充てなければならないはずだ。ますます限られていく時間の中で、「何を選択し、行動に移すか」ということは、極めて戦略的で、QOLの根幹に関わる問題となっている。


そんな訳で最近、また一つ、行動を「取捨選択」した。それが、「週刊ダイヤモンドの定期購読終了」である。2010年4月から定期購読していたのだが、時間が取れずに毎週届く雑誌を読み切れなくなり、30冊以上も積読が増えてしまったため、やむを得ず2016年5月28日号を最後に定期購読を終了することにした。先日は「終了内容確認書」という書類が届き、契約の終了が正式に受理された。最後の号の特集は「慶応三田会 学閥の王者」だった。興味がないので、ほとんど読まずに捨てることになりそうだ。最近は特集される内容にあまり興味が湧かなかったり、既視感が強かったりして、それも読む意欲の低下につながっていた。いくら時間が取れなくても、パッと見でおもしろそうであれば、隙間時間で何とか目を通そうとするはずだ。自分がそれさえしなくなったというのは、特集のマンネリ化という出版社側の責任でもあると思う。とにかく、こうした事情で、就職当初から6年間続けてきた定期購読を終了したのだった。1月に読むのを止めた日経新聞は「停止(中断)」だったが、今回は「終了」という扱いである。今後仕事が少しばかり落ち着いたとしても毎週雑誌を読むのはやはり厳しいし、雑誌の内容も昔に比べれば薄い(それだけ自分の見識がこの雑誌を通して広がったということだ)から、基本的には今後購読を再開することはないというスタンスである。なお、これにより3年間で定期購読料58,600円が削減されることになる。


定期購読は終了したが、未読のバックナンバーがアパートと実家に多数あるので、向こう1年くらいはダイヤモンドを読み続けることになると思う。情報鮮度が命の週刊誌を積読するほどバカげたことはないので、早く積読雑誌の山を片付けたい。

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