【年中行事(1)】正月

新しい年、2015年が今日から始まった。これを節目に色々なことを一旦リセットして、新たな気持ちで、それも出来るだけ前向きな気持ちで、日々を頑張りたいと意気込んでいるところだ。


今年から取り組みたい大きなテーマとして自分が考えていることに、「家の継承」というのがある。就職してからの実家暮らしも間もなく丸5年になるが、未だに家の雑務や地域との関わり等の様々な面では、親や祖父が多くの部分を担っている。しかし、実家に暮らしている以上、いつまでも親などに頼っている訳にはいかないし、特に祖父はすでに80才を過ぎていてかなりの高齢なので、そうした役割を少しずつ自分が引き受けていかなければならない。また、現在家計を支えている母も、あと数年で定年を迎えることから、今後は自分が家計を担っていかなくてはならなくなる。将来的に、おそらく30代前半で、自分がこの家の実質的な世帯主になるであろう。それに備えるため、まずは今年1年かけて、家の年中行事を把握することをやってみたいと思う。「家の継承」は、今後3年間をかけて、①年中行事の把握、②家にかかる諸経費(光熱水費、税金等)の負担、③権利関係(登記等)の移譲、という3段階を経て進めるつもりでいる。婿養子である父は、家のことに詳しくないし、この地域にあまり溶け込もうともしていないように見える。そのため、自分が祖父から直接色々なことを教えてもらうことで、父の代をすっとばしてこの家を継承しようということを密かに考えているのである。


そういう訳で今年は、我が家の年中行事について、本ブログで紹介することにより、記録に留めていきたいと思う。今回はその第1回として、正月にまつわる慣習を取り上げてみる。


①祭壇

これは、我が家の仏間にある祭壇である。天照大神の掛け軸の前に、榊(サカキ)と御神酒、鏡餅等が供えられている。普段は水墨画のような掛け軸が飾られているのだが、大晦日から正月が明けるまでの間は、このように祭壇が設けられる。大晦日の夜と、元日の朝は、この祭壇にお参りをするのが慣わしとなっている。その際は、隣にある仏壇にもお参りをする。日本の神仏習合の分かりやすい例であろう。また、ダイニングキッチンにある神棚にも、お神酒が供えられ、正月に合わせてしめ縄が新調される。


②お雑煮

我が家の正月料理と言えば、お雑煮である。重箱に入れられたいわゆるおせち料理というのは、ここ最近は我が家では見かけない。おせちを構成する食材・料理としては、蒲鉾と栗きんとんが登場するくらいである。お雑煮は、醤油ベースのあっさりした汁の中に、四角い焼き餅と、白菜、ゼンマイ、板こんにゃく、大根等の具が入っている。海に近い地域ではないので、具に魚は入っていない。おせちはこんぶやエビなど縁起を担いだ食材が入っているため、比較的画一的なものになりがちである一方で、お雑煮にはその地域ごとの特徴が強く表れると思われる。他の家ではどのようなお雑煮が出てくるのか、気になるところだ。


年中行事には、全国的なものだけでなく、集落内の行事や、お彼岸等も含まれる。一連の記事はシリーズとして、【年中行事】というタイトルをつけて公開していきたい。

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