言わざるを得ない

踏んだり蹴ったりとでも言おうか、今日は、自分の不甲斐なさを痛感させられるようなことばかりが起きた。


朝、出勤したら、教員からのメールで仕事のミスに気付いた。それも、昨日今日やった仕事ではない。3か月も前にやったことのミスが、今になって表面化したのだ。それだけ時間が経ってしまったミスをリカバリーするのは、とてつもない労力を伴う。大学院入試の業務の合間に、どうやってこの事態を収拾すればいいか考え続け、最後の一人になるまで居残ってみたものの、結局今日は事態を打開するようなところまで進捗させられはしなかった。というより、どうすればいいか考え、少し作業を進めるごとに、事態を更に複雑化させる新たな問題が次々と明らかになって、雁字搦めの様相を呈してきた。原因はほんの些細なことだったのに、それをきっかけにこんなに面倒な事態になってしまって、自分で自分の首を絞めることとなるとは、全く自分の浅はかさを恨めしく思うばかりだった。


帰宅後も、自分のミスでダブルパンチをくらった。明日行くスキー場の早割リフト券を紛失したことと、明日Mちゃんに誕生日プレゼントとして贈るつもりだった商品が今日までに届かなかったことだ。どちらも、かなり致命的でショッキングなミスだった。後者はある程度予想が付いていたので、真綿で首を絞めるようにじわじわとその「重さ」を実感したが、前者は突然のことだったので、階段を踏み外したときのような息が詰まるほどの衝撃が走った。どこを探しても、リフト券がなかったのだ。自分の管理能力のなさ、見込みの甘さ、友人に対する不誠実、そういったものを、深く深く反省せずにはいられなかった。どうしてこうなった・・・そう自分を問い詰めても、もはやどうしようもなかった。


自分の怠慢をつくづく思い知らされた今、必要なのは、自分は救いようのないダメ人間であるという自己認識の原点に立ち返ることだろう。元々、自分は自分のことをそういうふうに捉えて、自分のやることを信用しないようにしてきた。だが、近頃その認識をきちんと確認し徹底することを怠っていた。任せてもどうにかなるような気でいた。自分に甘くなっていた。だが、それは間違っていたことが今回の件で明らかになった。これからは、「自分を律する心」を強く持って、自分を監視し、自分に鞭打って、行動を正さなければならない。それを決して忘れないようにしていきたい。

(40分)