転居準備 その1

自分には、疲れてくると無意識に息を止めるという悪い癖がある。たぶん、仕事をするようになってから、眠気を我慢するための対策としてできた癖だと思うのだが、最近この癖が仕事中に頻発して正常な呼吸を阻害し、疲労をさらに悪化させるという悪循環が生じていて、自分の中で非常に問題視していた。息を止めるということは血中の酸素濃度が下がる訳だから、脳細胞にダメージを与え、脳機能を低下させる懸念がある。それに加えて、常習的にコーヒーやガムでカフェインを摂取して疲れた頭を叩き起こしているんだから一層タチが悪い。自分で自分の首を絞めるとは、まさにこういうことを言うのだろう。こんな寿命の縮むような状態を続けているのも、6月末までに提出しなければいけない報告書の作成作業で毎日残業続きだからだ。5月と6月は、休日も半日か終日出勤することが多く、5月中旬以降で土日丸々休んだのはSS氏の結婚式に出席した週末だけだった。これでは疲れが溜まる一方である。先週末は土日とも半日ずつ出勤したが、それでは体と心が休まらなかったので、今週末は土曜日丸一日休むことにした。


25日(土)は、昼にやってきた妻と二人でのんびり過ごした。自分の場合、休みを「活用しなければ」という意識が強くて、あれこれ詰め込んでしまうのだが、妻は「何もしない」のがいい休日という考え方で、あくせく動き回るのをあまりよしとしない。そのため、自分は妻に合わせて、時間にゆとりを持たせて、午後から妻を連れて食事やゲーセン(クレーンゲーム)に出掛けた。夕方には、市内のダム湖の周りの道路に植えられたアジサイを見に行ったりもした。特段何もしないと、1日というのは結構長く感じるもので、休んだ実感があってリフレッシュすることができた。








↑以上。あじさいロードの写真。夜はライトアップされている。


翌日の今日、26日(日)は妻に見送られて朝9時前にアパートを出て、職場に出勤し、9時過ぎから14時前まで仕事に打ち込んだ。珍しく課内の誰も出勤しなかったので、一人で音楽を聴きながら報告書の数字のチェックを黙々と続けた。予定より早く終わったので、ほっとした。デポでバドミントンラケットのガット張り替えを依頼し、ガソリンスタンドで2ヶ月ぶりに洗車をして、実家に帰ったのは15時半過ぎ。妻は夕方から用事があったらしく長野の実家に帰ったので、自分も今日は自分の実家に帰った。いや、「今日は」という言い方はあまり正確ではない。今夜に限らず、1ヶ月の半分以上は実家で寝泊まりしているからだ。


自分が土日も仕事に出ていることもあり、妻が土日にアパートに来ない日が多かったので、5月、6月はアパートを空けがちで、家賃を払うのがもったいないような状態だった。せっかく平日は一人暮らしなのに、仕事漬けでそれを謳歌する余裕もなく、せいぜい金曜日の夜にちびちびと一人酒を飲むくらいが数少ない楽しみだったのである。結局はアパートを借りても、実家に軸足を置いた生活を続けてしまっていた。そのため、生活拠点をアパートに移すための作業が停滞してしまっていた。だが先日、事態は急変した。自分は完全な転居に向けて早急に対応しなければならなくなったのだった。


<※その2へ続く>
(40分)