BIG

自分の中で「ニート」といえば、「機動新世紀ガンダムX」の登場人物のジャミルニートが真っ先に思い浮かぶ。彼は今から14年前の1996年に放映されたアニメのキャラクターで、当時は今でいうニートNEET)なんて用語はなかったから、それとは全く関係ない。彼は艦長として立派に役割を果たしていた。でもニート(Neate)っていう名字がどうしても印象的なので、ネット上では方々で彼のことがネタにされている。ここを読むと、それについてよく分かる。


さて、以下は働いていないほうのニートNEET)の話。ニート問題の深刻さとか、そういう社会的に議論される論点はここでは一切脇に置いておくとして、自分がこのニートという言葉の最大の問題点として挙げたいのは、「言葉(略称)の響きがよくない」ということだ。「にーと」という、このぷー太郎を連想させるようなゆるい響きが、この言葉を普及させるのに大きく寄与したのはほぼ間違いない。これが仮に、「レクサス」とか「アクオス」とか「ヴィエラ」とかいったどこか優雅でかっこいい感じの読みだったら、どうなっていただろう。果たしてここまで浸透しただろうか。いや、しなかったはずだ。言葉の響きが、言葉の意味と重なったから、瞬く間に幅広く浸透して、理解され、一般的に用いられるようになったのである。この「言葉の響きが醸し出すイメージが、言葉の意味やそれが指すものの性質と重なる」ってのはとても重要なことだ。上で例に出したレクサス、これはトヨタの車名だが、高級車というイメージを出すために何度も何度も熟議・熟慮を重ねて決められたものに違いなく、実際そうしたイメージを定着させるのに成功している。こういう作業の現場に一度携われたら、大変だろうけど、きっと面白いだろうな、なんて思う。いつかやってみたいことの一つと言っていいだろう。


で、全然関係ないけど、先週からサッカーくじをまた買い始めた。前に買っていたのは、昨年の12月。BIGとかBIG1000を、5口くらいだけ買って、当たったら何に使おうかな〜なんて考えて楽しんでいる。ギャンブルは嫌いだが、BIGは自分で結果に介入する余地のないものなので、のめりこむ心配がないので安心だ。購入額も外れても痛くない額にとどめている。だがそもそも、自分は別にくじが当たることは期待していない。BIGの1等の当選確率は478万2969分の1(3^14)だ。当たるはずはない。だが、それでも0ではない。だから当たったときのことを想像して楽しむことが出来る。それこそがBIGの醍醐味だ。毎週買うつもりはないが、何週かに1回でも、継続的に買っていきたいと思う。毎日が決まりきったことの繰り返しだから、一つか二つくらい不確定要因を織り込んでおかないと息が詰まってしまう。当たらなくてもいいけど、でも当たってくれたらうれしいな。

(45分)