斬新

何だか新鮮だった。斬新と言ってもいいかもしれない。今夜の飲み会は妙なメンツで、それゆえ面白かった。


うちの室長、財務課長、人事の研修担当、同じ室の先輩、それに教員一人と自分の計6人。今日丸一日対応に終われた中学生の大学訪問の打ち上げという名目だったが、半分は何の関係もない人たちだった。でもよかった。それゆえによかった。財務課長のへんちくりんなキャラクターには意表を突かれたが、でも実質を伴う骨のある人だと分かって、見方が変わった。誰をどこに行かせるか、どの程度本人の希望を尊重するかという点でとても複雑で繊細な力学が存在することを知り、また仲のいい先輩があと1、2年のうちに確実に他大学に転籍してしまうと知って悲しくなって無口になったりもした。とにかく色んな意味で得るものの多い飲み会だった。ジェネレーションギャップを感じる場面もなくはなかったが、でもこういうところに思い切って飛び込んでみると、確実に視野が広がるという確信を得て少し前向きになった。


今日財務課長と話したことで、明日に一つ約束が出来た。小さな約束で本人が果たして明日覚えているのかは疑問だが、それにしても自分にとっては少ならかぬ変化をもたらしうる幸運な因子である。予定調和の繰り返しかと思われた将来に、変化の兆しを感じた。それは今後の歩みにおける道標となるだろう。今夜はよき夜だった。明日も頑張って仕事に励みたい。

(25分)