スポーツの力

新型コロナの影響で学生の部活動が禁止された3月上旬以降、職員が大学の体育館で昼休みに運動をすることも禁止になった。職場での数少ない息抜きの一つであり、土日にスポーツをする時間が作れない自分にとって、平日の昼休みのバドミントン(昼バド)は習慣的に体を動かすほとんど唯一の貴重な機会だ。それができなくなってしまった訳で、当時は率直なところ「そこまでやるか」と憤りも覚えたものだった。ただ、学生に使用禁止を求めている手前、職員が使うのは道理が立たないし、その後新型コロナの感染がどんどん拡大し、いわゆる3密を避けるという考え方が一般に浸透していくに連れて、この措置もやむなしと納得するようになった。その結果、昼休みにすることがない時間がぽっかり生じることとなり、運動らしい運動を何もしなくなって、早2ヶ月が経とうとしている。

 

いい加減、たまには運動しないと、体がおかしくなってしまう。そんな危機感に突き動かされて、昨日(5月2日)の朝、一人で1時間ほど自転車で屋外を走ってきた。近所の山の標高350mくらいのところまで上って、別のルートで下山するいつもの練習コースで、往復17kmほどの距離だった。アパートに置いてあるクロスバイクで走るのは、今回が実質今シーズン初めて。朝6時台の風は半袖短パン姿ではまだ肌寒く感じたが、晴天下で日差しが次第に強まるに連れ、また上り坂で負荷がかかるに連れて、むしろちょうどよく感じるようになった。1時間みっちり走って、子供が起きる7時前に帰宅。その後、すぐにシャワーを浴びてさっぱりしてから、子供を起こして、その日の日課にとりかかった。この朝の効率的な時間の使い方への満足感と、体を久々に動かした適度な疲労感の心地よさが相まって、何とも気分のよい状態で新たな1日のスタートを切ることができた。体を動かすことで心も軽くなって、心身ともにリフレッシュできる、スポーツの素晴らしさ、スポーツの力の偉大さ。そんなシンプルな事実と、そのありがたみを、ほんの1時間でしみじみと噛みしめたのだった。

 

とはいえ今は緊急事態宣言下。不要不急の外出は厳に慎まなければならない状況だ。従って、人が少ないうちに朝7時より前に終えること、一人ですること、出来るだけ山か田んぼ道を走ること、マスクをつけること、週1〜2回程度にすることといった条件を課して、守る必要がある。今後もコロナ禍の影響で当分、職場での運動はできないだろうから、健康維持に必要な最低限の運動を意識して続けていきたいと思う。

 

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↑下山途中でわき水をゲット。帰宅してからこの水でコーヒーを淹れたら、いつもよりちょっと贅沢な気分を味えた。

(40分)