よにきも

今日は以前録画しておいた、「世にも奇妙な物語20周年スペシャル・春〜人気番組競演編〜」というのを見た。基本的に手動でスキップしたものの、CMがやたら多く長かった。


世にも奇妙な物語、いわゆる「よにきも」は結構好きな番組だ。最初にきちんと見たのは2002年、中3のスペシャルのとき。「おかしなまち」や「夜汽車の男」が印象的で面白かった。その後も季節の節目に放送される度に、大体は見てきた。今回のは、正直全然期待外れで面白くなく、最後の三谷幸喜脚本・主演の「台詞の神様」のみ、これはなかなかと思わされたが、それ以外はもう全然よにきもじゃなかった。オチが簡単に読める何のひねりもないストーリーだったし、フジテレビの看板番組とのコラボが不自然すぎて(コラボ相手が目立ちすぎてドラマから浮いてた)、ドラマを見ているっていう感じがいまいちしなかった。役者の演技でなんとかもたせてる部分も、特に西田敏行主演の「まる子と会える町」なんかが露骨であったが、自分がこの番組に期待しているのは「あっ!」と意表をつくような展開と結末なので、わかりやすい感動系の話は、それ自体は悪くはないが好むところでもないのである。まあもう色んなパターンが出尽くしてしまって、ネタ切れの部分もかなり大きいと思うから、これ以上あんまり期待してもしょうがないかとも思う。人間の想像力は確かに無限だと言えようが、その中で現実的に利用可能なアイデアというのは、この地球、日本、都市といった環境に制約され必然的に限られてくる。したがっていつかは新たな、画期的なアイデアというのは枯渇し、生まれなくなってくるに違いない。音楽、ゲーム、文学、映画、ドラマ・・・全てそろそろ飽和点に近づきつつあるのではないか、そう思っているので、別に新たなものが出なくなったとしても批判したり嘆いたりする気は起きない。石油がいつかなくなるのと同じように自然なことだし、生み出すことの大変さを考え、生み出せることへの敬意の念を持てば、自分が批判できる立場になどないことははっきり分かるものだ。今回のよにきもはつまらなかったが、それはそれで仕方のないこと。次の回に期待し、場合によっては過去のDVDを見て楽しめばいい。そういうことだ。


全然関係ないが、栃木県はかんぴょうの全国生産量の98%を占める「かんぴょう大国」だということを今日知った。そういう一見地味だが、考えてみると実はすごいんじゃないかっていう知識をたくさん身に付けて、頭をやわらかくしたいなぁなんて思ったりする。デスクワークでガチガチになったからだも自主的にほぐさないと多分マズイ。運動しないと。

(40分)