宇宙の渚

今夜は21時から、NHKスペシャル「宇宙の渚」を視聴した。今回見たのは、第1集の「謎の閃光 スプライト」だ。高度400kmの宇宙空間に浮かぶ国際宇宙ステーションから、雷雲の上空に放たれる謎の光の柱、「スプライト」の映像を捉えるという内容だった。この番組は以前にも放送されたのだが、確かその時はBSプレミアムでの放送だったので見ることが出来ず、悔しい思いをしたものだった。それが今回、NHK総合で改めて放送されることになったので、ようやく念願が叶ったという思いで、何日も前から楽しみにしていた。視聴してみると、期待以上に素晴らしい内容で、久々に「NHKスペシャル」らしいロマン溢れる科学ドキュメンタリー(過去の例としては「驚異の小宇宙・人体」「地球大進化 46億年・人類への旅」など)を見たなと思って、とても満足した。日本人は科学信仰が強いから、地球上で起こる現象はもうほとんど人間によって観測されていて、科学的に解明されているような気でいるが、実は人間の知らないところでまだまだたくさんの謎に包まれている。とりわけ宇宙から見た地球は、はるかに神秘的で、なんとダイナミックに動いていることか。そんな地球の知られざる一面を垣間見て、とてもワクワクしたし、好奇心をくすぐられた。「若者の理科離れ」なんていうことが言われて久しいが、こういう優れた番組を子どもに見せたら、きっと多くの子が目を輝かせてテレビにくぎ付けになると思うし、その中から科学者や技術者を目指そうという子が必ず出てくるはずだ。少なくとも自分は、NHKの番組を小さいころからずっと見てきたことで、自然現象や科学技術について多くのことを学んだし、今に続く知的好奇心を養うことが出来た。この世界を変えるための原動力は、ひとえにこの知的好奇心に尽きる。過去の偉大な発見や発明の多くは、損得勘定で生まれたものではない。これは一体何なのだろう、どういう仕組みなのだろう・・・そうした知的好奇心を満たすための飽くなき探求こそが、現代文明の礎を築いたのである。「何の役に立つのか」と最初から考えていたら、電気や電波の研究などは実用段階に進まずに放棄されていただろうし、コペルニクスガリレイが地動説を唱えることもなかった。好奇心に突き動かされて科学者になってしまったような人たちが、ただ真理を追い求めて行った結果として、人々の生活を豊かにする偉大な業績を成し遂げてきたのだし、彼らがそうした道に進んだきっかけは、幼いころに感じた科学への驚きや感動だったのである。子どもにそうした機会を多く与え、裾野を広げることによってこそ、将来的に科学研究の道を志す人材が増えてくるというものだ。そうした意味で、最新の科学的知見をロマンというエッセンスを加えながら分かりやすく解説するNHKの番組は、優れた教材であると言えよう。何だかんだ言ってもやっぱり、公共放送としてのNHKの機能と役割は非常に大きいものがあるのである。宇宙に超高感度カメラを持ち込んで、古川宇宙飛行士に撮影を任せるなんて、NHKでなくては絶対に出来ないことだ(と全面的にNHKを擁護するのは、自分がニュースもアニメも人形劇もドラマもNHKを見て育った人間だからなので、根本的に偏った意見だと思ったほうがいい)。次回の第2集「天空の女神 オーロラ」の放送は、5/20(日)。今度はどんな映像が見られるのか、今から楽しみでならない。


さて、今日は1日風が強かったので、市議会選挙の投票に行った以外は、ずっと家にこもって、自室の掃除や片づけをして過ごした。長いことほったらかしだったので、床にはほこりが積もっていたし、平積みにされた雑誌が山になっていた。それらを片付けて少しすっきりさせた。部屋の一角に固めて置いてあったプライズ品も、写真を撮った上で整理した。ブログの記事もいくつか書き貯めようと思っていたが、それは成し遂げられなかったし、本を読むことや手帳を前にして考え事をすることも実現しなかった。自分はどうにも時間の使い方が下手だ。だから仕事も能率が低いのだ。まずは予定管理をするためのPDAか何かを手に入れるところから始める必要がありそうだ。ちょうどデジカメ(コンデジ)も買い換えようと思っているところだし、今週は仕事帰りに電器屋によって最新のデジタル機器を弄ってくるとしよう。
(105分)