初雪2020-2021

昨日から今朝にかけて、市内の平地で今冬初の積雪があった。雪は今日の日中もしんしんと降り続け、積雪は午後には20〜30cmに達した。早くも極端な少雪(というよりほぼ無雪)だった昨冬の最高積雪を超えたと、地元民がヘビーユースするネットニュースサイトの記事には書かれていた。先月末に新しいスタッドレスタイヤに履き替えたシエンタにとっては、初めての雪道デビューである。昨年買い替えたスノーブラシも、ようやく活躍の出番がきた。FF車の宿命で雪の段差に弱く、今朝はアパートの駐車場から隣接する道路に出る際に前輪が空回りして随分苦労した。最終的には勢いをつけて段差を乗り越え、いつも通りの時間に出勤できた。

 

周りの同僚たちは、雪なんて嫌だ嫌だ、山だけ降ればいいなどと身勝手なことを今年も相変わらず口にしている。だが、自分は正反対に、雪が積もらないならば、この地方都市に住む意味がないとさえ考えている。雪に覆われた冬の山々と大地は美しく、季節の移ろいをはっきりと見せつけてくれる。そして春には豊富で澄んだ水が、田畑を潤し多くの恵みを与えてくれる。何より、雪があるからこそ、スキーや雪遊びが楽しめる。こんな体験ができるのは、雪が積もる地方の住民だけの特権である。これを味わえるメリットを思えば、雪かきだのタイヤ交換だのといった手間は全く苦にならない。地元であるこの街で冬に雪が降ることは、自分にとってアイデンティティの一つといってもいいほど、大切なことなのである。だから、自分はこの降雪を歓迎しているし、更に積もることを心待ちにしているのである。

 

自分のような人種は、この地方では少数派だろう。でも、少なくとも子供は自分の仲間であり、降り積もる雪を前にして早く遊びたいとはしゃいでいる。すでに子供のスキーウェアとソリは用意してある。今週末は地元のスキー場に連れていき、子供とソリ遊びをして楽しんでくるとしよう。

 

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12月16日朝の様子

(30分)