雪国レポート:2016/12/11

今朝起きたら、車のフロントガラスと屋根にうっすらと雪が積もっていた。昨日から雪がちらつき始め、昨日の夕方にもわずかに車のフロントガラスに積もったのだが、白くなるほどしっかり積もったのはこれが今冬初めてだった。今日は何をしようか決めていなかったが、何となく雪をもっと体験したくなり、妻を誘って長野県境方面にドライブに出かけた。寒がりで出不精な妻にはいい顔をされなかったが、車から出なくてもいいからと言ったらついてきてくれた。好都合なことに、昨日のうちに、ワイパーをスノーブレードに換装し、トランクにスノーブラシとスコップを積んであったので、準備は万端だった。



出発時はみぞれのような雪が降っていたが、国道18号線を南下し、県境に近づくに連れ、どんどん雪がさらさらになり、道路脇の雪は高く、路面に積もる雪は厚くなっていった。1年ぶりの雪道運転だったので、ちょうどいい練習になった。気の向くまま走ったら野尻湖に着いたので、営業していない湖畔の店舗群の脇に車を停めて、少し外に出て湖のほうに歩いてみた。係留された遊覧船には、20cmほど雪が積もっていた。辺りの駐車場も全然除雪がされていなくて、車の轍がくっきりと残っている。雪が一晩でどかっと降ったのだろうと思われた。それを見て、冬が来たという実感が沸いてきて、自分はテンションだ上がり、思わず雪玉を作って湖面に放り投げた。しかし、その行為の幼さをすぐに恥じて、すぐに車に戻ると来た道を引き返した。



帰りも、わざと遠回りをして池の平温泉と赤倉温泉のほうを経由し、雪の積もり具合を確認した。まだ少ないが、記録的少雪だった去年に比べたらすでに十分積もっている。来週末にはスキー場も軒並みオープンするようなので、スキーをしに来るのもいいなと思った。午前半日くらいなら、妻も許してくれるだろう。




国道を戻りアパートに近づくに連れ、辺りの白さは薄まって行き、平地に出ると再び雪のない景色に戻った。妻はそれを見て安堵したが、自分にとっては逆だった。早く一面が雪景色になれば楽しいのに、と思っていた。自分はやっぱり、感覚的に、冬が好きなんだということをこういうときに再認識する。寒いのは全然苦ではない。家でも自分の部屋では基本暖房なしで過ごす。フリースやヒートテックを重ね着して過ごせば十分事足りる。冷たい空気に触れていると、色んな感覚が研ぎ澄まされるような気もする。それが、白銀の大地に立ってスキーで風を切るときの魅力の一つでもある。


妻をあまり一人にしておく訳にもいかないので、今シーズンは7、8回もスキーに行ければ万々歳だろう。今まではスキー場での実践ありきで、事前に本を読んだり動画を見たりしてスキー技術を学ぶことを疎かにしてきたが、今季からは後者に比重を置いて、スキーに行く回数うぃ増やすことより、1回の滑りの質を向上させることを目指していきたいと思う。実際、そっちのほうが時間もお金も有効活用できるはずだ。自分の中で、スキーを「末長く続けられる大人のスポーツ」に脱皮させるために、今冬は大きな挑戦の年になりそうだ。

(30分)