ゴム銃 その3

2013年7月以来、約4年ぶりとなる段ボール製のゴム銃を、この土日に作り上げた。製作時間は全体で9時間ほど。発射機構も含め前回の設計、構造を基本的に踏襲したこと、材料であるも段ボールに図面を転写する作業に型紙を新たに導入して作業を効率化したことから、思ったよりも早く完成した。作業部屋にしたリビングを段ボールの切れ端で散らかした状態のままにしておくと、妻の怒りを買うという事情も、一気に作ろうという気持ちを後押しした。ずっと作りたいと思っていて、アパートにも材料に使いやすい段ボールをストックしていたほどだったので、今回こうして新作を作ることができて非常に満足している。


今回のゴム銃は「GG-06p」という型式で、製作工程や技術を確認するためのプロトタイプという位置づけにしている(型式のpは「prototype」の略)。そのため、動作の確実性を追求し、細かい調整によりそれを実現した一方で、仕上がりの見栄えや、パーツの切り抜き精度はあまり高くない。また強度重視で重厚な構造にしたので、重量も前作の70gから89gに増加している。このゴム銃を使ってみて、より作るのが簡単で、使いやすい形に設計を見直した上で、量産タイプを作成するのが次の目標である。1丁を5時間ほどで作れるようになれば、量産も可能になるだろう。


ゴム銃製作のような、優先度のかなり低い趣味は、普通にしているといつまでも経っても実現しない。結婚して妻が優先度の上位になるとなおさらだ。そのため、今回のように「土日で作るぞ」と思い切って、大胆に、唐突に優先度トップに持ってくることが、実現に移すためには非常に重要であるとしみじみ実感した。次は、自宅PCの新機種への移行を週末の最優先タスクに割り込ませて片付けてみたいと思う。



↑装填した輪ゴムを側面から見えないようにしたのが、デザイン上の大きな特徴である。

↑バレルから輪ゴムのかかる回転翼まで、補強用の厚紙の白いラインがまっすぐ伸びる。

↑爪楊枝を回転翼等の軸部分に使っている。

↑グリップは成人男性の手にちょうど収まるサイズ。


↑裏返すと9層の積層構造になっていることがよく分かる。


↑上は前作。こちらは非常に丁寧に製作されており、4年経っても劣化は見られない。

(35分)