怪物

平日の仕事中、どうしても眠くて仕方がないときがある。足をつねっても、ブラックコーヒーを飲んでも、ブラックブラックガムを次々と噛んでも一向に効き目のない、極めて凶暴な睡魔に襲われるときが。そんなとき、自分は最終手段として、エナジードリンクの「モンスターエナジー」を飲む。売店に200円で売っている、335mlの中にカフェイン142mgを含む禁断の飲み物だ。それは悪魔の選択である。一時的な覚醒と引き換えに、後からだるさと頭の鈍さという副作用を伴う劇薬だからだ。本省帰りの先輩にこの存在を教えてもらった昨春からの一年余りで、自分は十数回の「服薬」を重ねてきた。これによって急場を凌いだプラスの側面もある反面、心臓等への負担で寿命を縮めている可能性も無視できない。


エナジードリンクは、自分にとってあくまでも眠気や疲労が支障を来していて、やむを得ない場合の手段である。学生が気軽に買う姿や、父親が子供に買い与えて飲ませる姿も目にしてきたが、それらは個人的には好ましくないケースだと思う。ただの炭酸飲料ではないのだから、子供には飲ませるべきではないし、眠ければ睡眠をとって回復させるのが正しい方法だからだ。また、コーヒー中毒の自分には必ずしも覚醒作用が得られない場合もあるし、逆に目が覚めたら体のことを考えて飲みきらずに捨てることも多い。できるだけこれを使わずに済むように、規則正しい生活をして、日中に過度な眠気や疲労を感じないようにしたいものである。

(携帯、25分)