弁当デビュー

この半年間、仕事がうまく行っていなくて、そこに腕の骨折や、消防団活動などの負荷が加わって、心の闇がどんどん拡がっていた。いわゆる「ソウルジェムが真っ黒」な状態だった。記録も書かなくなっていったし、スポーツもしなくなったし、自室は散らかり放題で、もはや滅茶苦茶だった。それが、お盆休みの5連休でしっかり休んだことで、ようやく以前の健全さを取り戻して前向きに物事を考えられるようになった。そして、「何か新しいことをやりたい」と思うようになった。


休み明けを契機に、自分が新たに始めてみたのが、「弁当作り」である。平日の昼に職場で食べる弁当を、その日の朝に自分で作ってみるというものだ。18日に始めて、今日まで3日間継続している。これがなかなか楽しい。弁当箱に何を詰めようかと考えるのが楽しいのだ。今のところはまだ、前日の夕飯の残り物や、冷蔵庫にあるチーズなどをおかずに活用し、箱に詰めて持って行くだけで、弁当のために自分で調理することはしてはいない。それでも、自分で弁当を「用意した」という満足感があるし、適量なので食べやすいし、お金がほとんどかからないというお得感がある。また人と話す時のネタとしての話題性も十分ある。



↑1日目:上段右から、玉子焼き、ポテトサラダ、蒸しナスの辛子和え、キュウリ漬け、イワシのかば焼き。

↑2日目:下段右から、キュウリ漬け、ナスの肉詰め、ゴーヤー、カボチャの煮物、サンマのつみれ焼き、玉子焼き。

↑3日目:上段右からデザートチーズ、ゆで卵、たこの唐揚げ、揚げ茄子、チキン南蛮、マカロニサラダ。


これまではずっと、学食が出前してくれる410円の弁当を買って食べていた。しかし、最近は味付けの濃さや、おかずが肉中心で脂っぽい点がきつくなってきて、胃袋が受け付けなくなってきていた。それゆえに、家で作っている野菜も使った自前弁当のヘルシーさ、胃袋へのフィット感というのは、大きな魅力である。この弁当1食でのカロリーとしては、600kcalもないのではないかと思う。だから、自分の食事による1日の摂取カロリーとしては、おそらく1500kcalくらいだろう。活動量計を見ると毎日2000kcal以上消費しているし、成人男性の標準摂取カロリーもそれくらいなので収支が合わないのだが、なぜか体重は減らない。どうしてこれで釣り合うのかは、大きな謎である。弁当作りをきっかけに、今後料理も始めてみたいなーと画策しているところだ。


ところで今夜は、友人のY氏から「10月に結婚する」という思いがけない朗報を電話で聴かされ、とても喜ばしく、嬉しい気持ちになった。これはおめでたい、祝杯を挙げようと思って、22時半過ぎに缶ビールを開けて一人で乾杯した。同級生から結婚したという話はまだほとんど聴かないが、これからバタバタと結婚していくのかもしれない。いよいよ自分もそういう年になったのかとしみじみ思うところがあった。とはいえ、人は人、自分は自分である。周りがどうしようと、自分には全く関係ないことだ(アドラー心理学的に考えて)。自分は自分の選んだ道を歩んでいくのだ。その決意さえ揺らがなければ、どんな人生だろうと決して後悔はしないはず・・・自分はそう固く信じている。

(30分)