ツーリング:2015/8/13

今日は、お盆で帰省中の地元の友人と二人でサイクリングをしてきた。3日前にたまたま自分がメールを送ったことがきっかけで、急きょ実施が決まったものだった。距離は往復70kmで、獲得標高は1200m以上。丸1ヶ月ぶりに自転車に乗るにしてはかなり過酷な道のりだったが、自分がどうしても走ってみたかったことから、このコースを設定した。



朝9時、集合場所の総合事務所前に到着。5分ほど待つと友人がやってきたので、挨拶もそこそこにすぐさま出発した。天気は快晴。お盆の連休初日で開放的な気持ちなのも手伝って、ロードバイクで走るのがただただ楽しかった。少し走ると、幹線道路から車の通行の少ない農道に入ったので、スピードを落として近況などについて話をした。彼は自転車通勤をしているものの、通勤は短距離で、ほぼ走っていないに等しい状態だということだった。また、10月に転職予定で、その前に近畿・中国地方の長旅をするつもりだとも言っていた。一方自分は、前回彼と一緒に走った日(5/3)の翌日に自転車事故を起こして身体を怪我した件を報告したりした。話したいことは色々あったが、しばらくすると幹線道路に合流したので、スピードを戻して再び黙々と走り続けた。往路は、国道292号線をひたすら登り続けるルートだった。途中から長野県に入り、そこからなおも上り続ける。比較的緩い上り坂ではあったが、平坦路や下りがほぼなく、延々と登りが続くのだ。自分にはこれが楽しかったのだが、反面、友人にとっては少々過酷だったようだ。自分が先頭で走っていたが、気が付くと友人がかなり後ろに下がってしまっていた。切りのいいところで足を止め、自転車を降りて彼が追いついてくるのを待ちつつ休憩、合流したら一緒に少し休んで再出発というのを、目的地に到着するまで何度か繰り返した。これだと自分は休めるからいいが、友人はほとんど休めないことになる。体力に差がある者同士で一緒に走ると、休憩がアンバランスになるという問題があることをこのとき認識した。3つ目のトンネルを抜けて急な下り坂を少し走ったところで、右折して長野県道503号線に入った。ここから上り坂の傾斜が一段ときつくなり、さらに長野県道・新潟県道97号線に合流すると上り坂のトンネルが現れて、休むに休めないという攻撃を加えてきた。このトンネルを抜けたところでたまらず自転車を降りて休んだのだが、元々補給食を持って来なかった上に、飲み物もほぼなくなり、体力を回復しようにも出来ない状態に陥ってしまっていた。ハンガーノックの一歩手前のような状態だった。途中で補給しようにもコンビニが全くなかった(序盤でルートをショートカットしたために、当初寄るはずだったコンビニをスキップしてしまった)のが痛かった。5分以上待ったら友人がやっと追いついてきたので、再び走り出したが、どうにも力が入らない。道路上の看板を見たら、目的地まであと2キロほどと表示されていた。「俺、ガス欠状態でかなりきついんだけどさ。どうする?走る?押す?」と訊いてみたら、友人から「押す」という答えが返ってきた。そこでやむを得ず、自転車での登頂を断念し、自転車を降りて押して歩くことにした。何らかの補給食を用意していたら、あるいは友人との体力差が小さければ、最後まで登り切れたと思う。自力で登り切れなかったのは少々残念だった。1キロほど押して歩いたところで、ようやく道路が平坦になった。斑尾高原に到着したのである。時刻はちょうど12時。出発から約3時間での目的地到達だった。登り切った直後にコンビニが目に入ってきたので、最後の力を振り絞って再び自転車に乗り「ゴールイン」。ここでアイスと飲み物を買って水分と糖分を体に補給したときには、本当に生き返ったような心地がした。高原は曇っており、気温は約20度と涼しくて、登り切った達成感と相まって実に心地よかった。





↑途中に立ち寄った酒蔵。お店の方の厚意で、酒造りに使っている湧水を飲ませてもらった。



↑途中から長野県に入った。斑尾高原は長野・新潟両県にまたがっており、走っていて何度も県境を出入りした。









↑友人の希望で、斑尾高原ホテルの温泉に入った。予定外のことで着替えを持って来なかったのが少々残念だった。



↑昼食の「冷やしタンタンメン」。辛かったが、塩分補給のためスープは全部飲みほした。

↑往路の距離。

↑復路の途中にあった「タングラム斑尾」。夏場はゴルフ場、冬場はスキー場として営業している。


斑尾高原で2時間ほど滞在し、温泉に入ってから、昼食を食べた。14時に帰途に就いたが、そこからはほぼずっと下り坂で、往路で稼いだ標高を効率よく活用することが出来た。15時過ぎには出発地点に戻って、近くのコンビニで再びアイスを買って食べた。そこで友人と解散し、15時半に帰宅。心配していた雨も最後まで降らず、安全に楽しくサイクリングを終えることが出来た。自転車で遠出する楽しさ、仲間と一緒に走る楽しさを改めて感じることができた一日だった。


来月は、初めて関東まで遠征して、S君と一緒にサイクリングをしてくる予定だ。一泊二日で、飲み会と観光もセットなので、存分に楽しんでこられるよう、念入りに計画を立てていきたいと思う。

(75分、8/20)