消防三昧

今日は、消防団活動漬けの1日だった。


小雨が降る中、9時から11時過ぎまで、集落で新築の家や公民館に放水をする「駆け付け放水訓練」に参加。7、8軒ほどに水をかけた。普段なら1時間ちょっとで終わるのだが、今回は退団者2名の家にも放水したため、全部終わるまで1時間半ほどかかった。自分は「伝令」という役を務めた。消防自動車で現場まで向かう際にサイレンを鳴らすのだが、サイレンが訓練であることを伝えるために「訓練、訓練。○○さん宅付近より火災発生。これより放水を開始します」などと車の助手席からマイクを使って周りに向かって放送する(車の屋根にスピーカーが付いている)ほか、消化栓と筒先(火災現場側の放水口)の間を走って往復して「放水始め」「放水止め」の命令を伝達するという役割である。命令の伝達をするときに、片道40mくらいあるホースに沿って長靴をはいた足で全力で走らなければならないので、これを何回もやっていたら汗だくの上にくたくたになってしまった。


また、夜には昨年度末で消防団を退団することになった方たちの引退式という名目で、公民館を会場に17時半から21時まで飲み会があり、こちらにも参加して来た。「クッキングパパ」と呼ばれているほど料理好きの退団者が、主賓なのにも関わらず全ての料理を作ってくれて、食べきれないほど大量に出てくる料理を頑張って食べるという、これまた身体的にきつい面のあるイベントだった。どれもおいしかったのだが、如何せん量が多すぎた。酒もたくさん飲まされたし、部屋が白く煙るほどPM2.5濃度の高い受動喫煙を迫られたしで、何かとハードだった。思ったより早く終わったことは予想外の幸運だった。


こんな仕事めいた1日ではあったが、それでも午前と夜の消防イベントの合間に、地元の友人の家に遊びに行くことが出来たのは楽しいひとときだった。友人の家は1年前に建てたばかりで、中を見物するのが目的の一つだった。新築の香りが残る家の中を案内してもらったのだが、楽器の演奏部屋があったり(壁の1面が鏡になっていて、マーシャルのアンプやエレキギターボーカロイドソフトの入った自作PCが置いてある)、友人の自室がマンガとゲームとフィギュアくらいしか置いていない超すっきりした部屋だったりして、自分の家や自室との違いに驚愕させられた。敷地は小さめながらも3階建てで部屋数はそこそこ多く、友人の自室もベッドルームが別部屋になっている贅沢な仕様だった。あまりにも生活感がなく、趣味一色の部屋だったものだから、自分もこんな部屋に住みたいと感化されてしまって、またアパートに一人暮らししてみたいという気持ちが首をもたげることになったのだった。そして、彼の部屋で、自分が最近買ったばかりのPS3ソフト「ドラゴンクエストヒーローズ」を持ち込んで初プレイしたり、これまたPS3の「biohazard HDリマスター」をプレイしたりして、久々のゲームを楽しんだ。テレビでゲームをやるのは本当に久しぶりで、実に楽しかった。ゲームをしたのはほんの2時間半ほどではあったが、これだけで今日はいい1日だったと十分思えた。自分が自分らしくいるためには、やっぱり、ゲーム成分が必要なんだなと強く感じた。そんな感じで心の栄養補給が出来たので、次の1週間も前向きに、着実に頑張っていこうと思う。


↑お昼は友人とそばを食べに行った。写真は天ぷらざるそば中盛(1200円)。

(45分)