部隊訓練

春から初夏にかけては、消防団の活動シーズンである。今年も、4月頭の防火週間に始まり、色々と訓練などがあった。今年は、特に「部隊訓練」という種目(?)をやることになって、地域の消防訓練で披露するのに向けて、5月中旬から週2回の朝練が行なわれた。部隊訓練というのは、端的に言えば「行進」のことである。各地域で何年かに1回しかやらないらしく、今回は十数年ぶりの実施だとかで、詳しく知っているのはごく一部の人だけだった。この朝練を月曜と水曜の朝4時半に集まってやるのだから大変だ。最初の日は、支度のために4時に起きが、あまりに早起きしたせいでその日は日中眠くて仕事にならなかった。異常に早起きしてまで、こんな行進の訓練をしたところで、一体何の役に立つのかさっぱり分からないので、どうにもモチベーションが上がらない。その気持ちはみんな同じようで、何度練習しても列の縦横は揃わないし、回れ右をするたびに足の左右の動きが合わなくなって、どうにもグダグダだった(ちなみに、脚がずれたら「スキップ」をしてタイミングを合わせることになっている)。こんな行進でも、日体大の「集団行動」レベルにぴったり息が揃っていればまだ「おおっ」と思わせることも出来るのだろうが、やる気がない上に練習もトータルで数回しかやらないものだから、どうにもならなかった。当然、昨日行なわれた地域の総合訓練でのお披露目も、目も当てられないような有り様だった。自分もやっていてミス連発だった(スキップしまくった)ので、あまりどうこう言える身ではないが、まあそれは酷いものだった。昨日の訓練では2チームが披露したが、そのうち1チームは月末に行なわれる市の大会に出場することになっている。自分は大会には出ないほうのチームだったので、もう練習しなくてもいいのでほっとしているところだ。いくらなんでも平日に4時起きは身に堪える。


市の大会では、きっとほかの地区の出場チームがビシッと並びもタイミングも揃った行進をやるのだろう。よそでは、春先から練習しているところもあるというから、気合いの入り方が違う。我が地区の選抜チームには気の毒なことだが、もうあと2週間朝練を続けて、ビリにはならないように頑張って来て欲しいと思う。ポンプ操法なら頑張ろうと思えるが、部隊訓練だけはどうにも「やらされ感」ばかりが募ってダメだった。消防団活動はこれで一区切りついたので、当面は月2回の夜警だけの参加になりそうだ。



↑他市の消防団の部隊訓練の動画。なかなか練度の高い動きをしている。うちのところでは冒頭の8分間のような説明はなかった。号令や動きがうちとは若干異なるが、大体こんな感じだ。

(25分)