芋煮カレー

今日は水曜日、2週間に一度の朝活の日である。今回は、4回に1回の読書会以外の活動をする日に当たっていたので、日ごろの問題意識から、労働環境を改善する方策を議論する活動とした。ノー残業デーの水曜日でも深夜残業をしていたり、年休をあまり使おうとしない風潮など、制度はあっても実効性を伴なっていないのがうちの職場の悪いところである。なので、「どんなことなら実践できるか」ということに重点を置いて、制度変更によらずに、個々人の工夫で改善出来ることを各参加者に提案してもらった。「この状況を変えよう」ということで意識は共有出来たし、具体的な提案も多く挙げられて、1時間では足りないほど盛んな意見交換が行なわれた。その中で、「建物の中が全体的に汚い」「清掃業者任せにはしておけない」ということで一致したことから、早速来週水曜日の朝に、有志で自主的な清掃活動、「ソウカツ」を行なうことになった。参加者同士では読書会等の朝活が、学習やプレゼン練習の機会として効果があることを実感しているものの、ほかの職員が出勤していない早朝の事務室の中での活動では、それがなかなか外部には伝わらない。朝活の活動内容や、その成果を「見える化」することで、朝活の存在感を訴え、関心を高める効果を狙うという意図も、このソウカツには込められている。



そんなわけで朝早くからヒートアップしていたのだが、一方で定時後にも長く職場に残っていた。朝活の活動報告書をまとめるのに1時間半ほどかかり、その後は課長から振られた「パワポ資料の手直し」(内容自体はいじらずに、全体のカラーリングの調整等によって見た目の印象を向上させる)の作業を更に2時間ほどやっていた。どちらも、集中力がいる作業なので、本来は疲れた頭でやるべきことではない。でもいずれも後回しに出来ない課題だったので、多少強引ながらもなんとか片付けた。そうして、22時半ごろに帰宅した。自分は基本的に仕事が終わるまで夕飯は食べないことにしている。他の職員の中には、売店でパンやカップめんを買ってきて自席で食べている人もいるが、それは残業を前提とした行動であり、自分の中では「やってはいけないこと」と考えている。「さっさと帰ろう」という意識を働かせるためにも、例え遅くなろうとも、夕飯はなるべく家に帰って食べることにしている。というか、そうしないと、家が寝るためだけの場所になりかねない危険もある。今日は疲れた分、何か豪勢なものが食べたい気がした。しかし、夕飯のおかずがどうもぱっとしない。夕飯を作って待っていた母も、今日はは大したものがないから、何でも好きな物を食べなさいと言った。それならば、と思って、とっておきの一品を食べてみることにした。それがこの、9月の山形出張の土産の「レトルトの芋煮カレー」だった。里芋や牛肉、ネギにこんにゃくといった具と、さらさらで水っぽく甘しょっぱい味のカレーは、まさに芋煮汁そのもの。美味しくて大満足だった。さすが648円もするだけのことはある。1食分限りで、おかわりができないのだけが残念だった。今週は毎日、職場で過ごす時間がすごく長くて心身共に負担が重いのをひしひしと感じているが、こういうちょっとしたことに楽しさを見つけ出したりしながら、人間性と正気を失わないように気をつけたいと思う。

(25分+35分、携帯(スマホから写真を初掲載))