休日活用の工夫

私が休日を活用するために意識していることは、主に以下の4点です。


(1)「寝だめ」はしない平日に睡眠不足だと、休日はつい朝寝坊しがちですが、起床時間を遅らせて長く眠る「寝だめ」は疲労回復効果に乏しく、生活リズムを乱すためかえってよくないと言われています。私は、平日より起床時刻が1時間以上遅くならないことを心がけ、休日でも朝7時台には起きるようにしています。寝だめに頼らないようにするために重要なのは、疲労を溜めないように平日に一定の睡眠時間をきちんと確保することです。社会人にとっては「睡眠も仕事のうち」と考えて、平日の夜更かしは避けるべきですし、残業してやむを得ず帰宅が遅くなった場合は、可能な限り睡眠を最優先しなければならないと思っています。


(2)むしろ平日より早起きする とはいえ、休日に寝だめをする人は実際には多いと思います。しかし、貴重な休日にただ惰眠をむさぼるばかりでは、少々もったいないでしょう。私は、寝坊しないために「早起きしなければいけない予定」を週末に入れておくことが多いです。例えば、友人と登山する約束をして、登山口への集合時刻を当日朝5時としておけば、4時には起きなくてはいけなくなるので、朝寝坊せずに済みます。休日開催の朝活も、こうした「朝寝坊抑止」効果をねらいの一つとしています。また、ほかの人が活動していない時間に生産的なことをすると、ささやかな優越感も得られ、それが早起きのモチベーションにもつながります。


(3)外出の予定を詰め込む私の場合は、休日に自宅でゆっくりしていても溜まったストレスが発散できないので、スポーツや旅行等の予定を詰め込んで、とにかく動き回ることを目標にしています。2015年7月〜10月の4カ月間を例にとると、県内国立大学とのスポーツ交流3回、友人との登山2回、100km超のサイクリング大会出場2回、T大学とのテニス・バド合宿2回、日光でのサイクリング旅行、2泊3日台湾旅行などをしています。これらの合間に、買い物や、家計簿への記帳、家・地域の用事等を差し込んでいました。私にとっては、たくさん入れたスケジュールをなるべくもれなく、テキパキとこなし、うまく消化、完遂できたときに得られる達成感と心地よい疲労感が、その休日が有意義だったことの証明となります。また、出掛けた先で撮影した写真は、人との会話のネタとしても役立ちます。


(4)普段会えない人と会う
平日のデスクワークの反動で、休日は外に出たくなりますし、遠方の友人や他機関、他業種の人に会いたくなります。普段会えない人に会うのは、視野を広げたり、刺激を受けたりする貴重な機会なので、誘われたら極力参加するようにしています。そういうスタンスでいたら、全然運動神経はよくないのに、様々なスポーツに首を突っ込むようになっていました。


私が大事にしているのは、「やらなかった後悔よりやった後悔」と思って何でもやってみること、そして人生全体で労働と余暇を平準化する「ワークライフマネジメント」という考え方です。休日は、平日の仕事の生産性を高めるために、心身のリフレッシュと自己の成長に活用したいと思っていますが、その一方で、自分には何ができるのか、これからどうやって生きていくのかといったことをじっくり考える時間も必要だと思っています。そのため、あれこれ考えながら書く時間を確保することが重要であり、普段の生活の中で習慣づけるように意識しています。


私は自転車、スキー、登山といったアウトドア系の趣味のみならず、パソコン、ゲーム、音楽(鑑賞・演奏)といったインドア系の趣味も多いので、お金もかかりますし、読書会のために本を読むのも休みの日の大事な仕事なので時間のやりくりが大変です。のんびりするのは年をとって体が動かなくなってからということにして、体が元気なうちは、やりたいことをできるだけたくさんしたいと思っています。とはいえ、今年結婚してしまったので、時間的にも、金銭的にも、今後はこういう過ごし方もできなくなるでしょう。現在は、家庭と趣味と仕事を並立させる新しい休日のスタイルを模索中です。

(2016/7/20朝活「休日の有意義な使い方」作成資料より転載)