2014/7/26:乗鞍岳クライム

7/26(土)に、S君と二人で、自転車で乗鞍岳を登ってきた。松本市側の乗鞍観光センター(標高1,458m)を起点に、県道84号線をひたすら登り続け、日本の道路の最高所である長野・岐阜県境地点(2,715m)を目指す、距離20km、標高差約1,200mのヒルクライムである。


自転車を車に積んでサイクリングに出掛けるのは、自分の中ではタブーだが、今回は目的地が目的地なだけに、例外的に認めることにして、家から松本までは高速道を使って移動した。松本市内でS君と合流すると、彼の車に自転車を載せ替え、彼の車でヒルクライムの拠点となる観光センターまで向かった。


観光センターを午前9時にスタートし、途中で2度休憩しつつ、11時26分に県境到達。日本一の高さへの挑戦ながらも、長野県側は斜度的にさほど急勾配ではなかったので、体力的には十分ゆとりを残したまま、特に高所の息苦しさを感じることもなく、2時間半で登り切ることが出来た。ちなみに、同じルートでの下りのタイムは45分だった(左手を痛めていてリアブレーキに力が入らない状態だったので非常に怖かった)。抜けるような青空の下、雄大で美しい大自然の中を走れたことの素晴らしさ、最高地点に到達したときの達成感は、とても言葉で語りつくせるものではなかった。特に、森林限界を越えた標高2,500mより上の世界は、樹木が無くなって景観が一変した。岩と低木と雪、そして空だけしかない空間に、一本の道が天に向かって延びている。まるで天上の別世界、天国にいるかのような感覚になったほどだった。そこから下界を眺めると、スタート地点ははるか下で、こんなところまで自転車で来れたということが信じられなかった。自転車乗り、特にクライマーなら一度は憧れる「聖地」である乗鞍に登れたことは、非常に素晴らしくかけがえのない思い出となった。ヒルクライム終了後は、白骨温泉で入浴してから、松本駅前のホテルに一泊して、駅前の居酒屋でS君と二人で打ち上げをした。こんな素晴らしく充実した1日を、またいつか味わってみたいものだ。


↑S君は「使い方が分からない」といって途中までフロントのインナーギアを封印していた。自分が変速を勧めていなかったら、頂上まで到達するのにもっと時間がかかっていたかもしれない。




(※今回の写真は、フォトライフの「乗鞍岳クライム」フォルダに保存した。)

(60分)