企画マン

職場関係で何だか、色んなものを背負いこんでしまっている。現在企画が進行中なのは、事務局全員から参加者を募ってのビアガーデン飲み会、他機関との交流もかねたバドミントン合宿、加えて定例の読書会も2週間に一度開催しているし、部長として職員バド部のことを、また会長として若手の会のことを常に考えている。色んなイベントの企画や取りまとめ役を一手に担っているのである。全部業務外のことだから、いわばボランティアみたいなものだ。誰もやらないから、自分がやるしかない、そんな気持ちで手を挙げて始めたら、いつの間にか周りから仕事ではないことが色々飛び込んでくるようになった。基本的に好きでやっていることなので嫌ではないのだが、人を動員する必要と、個人の自由な意思を尊重することのジレンマで悩むことは少なくない。特に、今年の新人はこちらが熱心に誘ってみてもいまいち反応が返ってこなかったり、つれなかったりして、対応に苦慮している。腹の内が読めないのだ。しかし少なくとも、「職場の付き合いだから仕方ない」と、内心やれやれと思いつつも付いてきてくれるようなタイプの人は、もはやスタンダードではないようだ。ワークライフバランスというのは、仕事とプライベートはどちらも大事であり、相互に深く影響しあうものであって、オンとオフを完全に切り離せるものではない、というニュアンスも含んでいると自分は思っているのだが…。自分は所詮、調整役でしかないので、強気に出たところで次からやりにくくなるだけ。いいことはないので、Noと言われたらそれ以上は踏み込まない。若手は大勢いるのに、誰かほかに自分のような役回りをやってくれる人、分担でもいいから引き受けてくれる人はいないのか。困ったものである。かといって、自分が後進を育てようにも、上述のジレンマにまたぶつかってしまう。頼られるのはいいが、気苦労の割に得られるものは少ない。損なものだが、そんなものなのか。こうした小規模な悩みは、尽きることがない。

(携帯、20分)