無進歩

ちょっとこれは無理があるなと思わざるを得ない。明日から水木金と3日間、地元の研修施設で「中堅研修」という職場の研修を受けてくる。初任者研修と同じく、県内機関合同で開催されるものだ。満3年以上、35歳以下の職員が「中堅」とされているため、採用4年目の自分が行かされることになった。他機関の人と一緒の研修というのはまあいいのだが、相部屋で寝泊まりしなければならないのはどうにもいただけない。ストレスが溜まりそうだ。これのために明日は着替え等を詰めたバッグを持って出勤しなければならないので、今はその準備をしている真っ最中である。しかし、問題なのはここからだ。金曜日に研修が終わって夕方に職場に戻った後、その足で今度は仙台に向けて車を走らせなければならない。この土日に、一緒にドイツに行った仲間たちで仙台に集まって旅行することになっているからだ。自分は配車を担当しているため、車を持って行かなければならない。仙台までは約400km。金曜は福島のホテルで前泊するので300km走ればいいのだが、それでも4時間くらいはかかってしまう。研修帰りの疲れた体で長距離を運転するのだから危険だ。車で長距離を走ること自体が気乗りしないが、自分で運転手に名乗り出たからには責任を持ってやるしかない。それより何より、荷物の準備が大きな問題なのだ。金曜は、17時過ぎに職場を出てから、極力すぐに福島に向かう必要がある。家に立ち寄ることは出来るが、ほんのわずかな時間しか猶予がないため、土日の荷物の準備も今のうちにやっておかないと間に合わないことになる。つまり、23〜26日までの5日間の荷物を今夜まとめなければならないという訳だ。それに加えて、明日は朝7時から「朝活読書会」を職場の若手でやることになっている。7時に出勤するためには、遅くとも5時半に起床して、6時半には家を出なければならないから、逆算して今夜は23時までには寝なければならない。どう考えても時間が足りない。この読書会は若手職員での初めての自主的な勉強会的な会合であり、自分が企画したものだ。時間がない状況に拍車をかけることを自分でマッチポンプでやっているのだから笑ってしまうしかない。本来なら今夜は荷物の準備のため、定時後は一目散に帰宅するつもりだったが、この会合の準備のために19時まで居残りをしてしまい目算が大きく狂ってしまった。つくづくデタラメで無茶なことをしている。直前になってドタバタするのは、大学生以前から何も進歩していない。何てことを書いているうちに、もう時間が無くなってしまった。明日は朝活と研修があるので、これ以上の夜更かしは不可能だ。とりあえず、3日間の研修分の荷物は準備したが、土日の旅行の準備は全く出来ていない。どんな服を着て行くかというどうでもいいことで決めかねている。危うい賭けだが、金曜の福島への出立前に急いで支度するしかなさそうだ。30分でどうにか準備出来るように、頭の中で段取りを考えておきたい。明日の朝は、慌ただしく家を飛び出すことになりそうで、忘れ物をする可能性が非常に高く、今からもうすでに頭が痛い。

(30分)