未来志向

「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に活かせ」という言葉は、パラリンピックの父とされる医師ルートヴィヒ・グットマンが言ったものだという。最近新聞で目にした同様の趣旨の総理のフレーズも、直接の引用元は別の人の言葉にしても、更に大元をたどればこれが元祖ということになるのだろう。一目見て、すぐに「はっ」とさせられる言葉である。「過去の出来事は変えられないが、未来は白紙のまま残されている」とか、「何も出来なかった今日を悔やむより、明日出来ることは何があるかを考えろ」とかいったように、考え方を未来志向に切り替えることの大切さを訴える力強い言葉だ。自分を前に向かせ、奮い立たせるために、この言葉を胸に刻んでおきたい。

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