一言

社会が大きく変化し、大学改革の必要性が叫ばれる中で、大学職員には、より積極的な役割と、専門的で高度な能力が求められるようになってきている。こうした能力は、一朝一夕で身に付くものではなく、従来型の研修やOJTでは培うことが難しいため、その涵養には継続的かつ地道な取組が必要となる。私は現在、意識改革や中長期的な職能開発を目的として、上記の認識とやる気を共有する若手・中堅職員を集めた勉強会(主に読書会形式)を定期的に開催している。本活動を通じて、参加者が幅広い一般教養や、生涯学び続ける力、主体的に考える力等を身に付けることで、本学の持続的発展に繋げていきたいと考えている。この自発的なSD活動をより効果的で全学的なものとするため、将来的な展開として、大学が書籍購入費等の予算を措置したり、一定時間を限度に就業時間中の活動を認めたりすることが可能かどうかについて、ご検討いただきたい。(391字)



これは以前、職場に提出する「人事シート」の自己アピール欄に載せるために、2時間もかけて書いた文章である。SD(スタッフ・ディベロップメント)の重要性を訴えるとともに、大学として活動を認め、支援してくれるよう要請する内容だ。本当に支援してくれるとは思っていない(だからこそ自分から動いている)のだが、少なくとも黙認はしてもらえるように、公式に主張だけはしておこうと思って書いた。短い文章だが、このなかに言いたいことがコンパクトかつ必要十分に詰めこまれている。自分がモットーとする「短文至高論」を具現化した一つの極致と言っていいだろう。ブログ記事も、出来るだけかくありたいものである。

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