ブロークン

左肩を永久にぶっ壊してしまった。3月にスキーでこけたのが原因。よく野球選手が「肩を壊した」という言葉を聞くが、程度の差はあるが根本的にはあれと同じ症状で「肩腱板断裂(不全断裂)」というらしい。肩の腱が部分的に断裂してしまったのだ。じっとしていれば何ともないが、肩を動かそうとしたり、肩に体重をかけたりすると痛みが伴う。整形外科で二度診察を受けたが、手の施しようがないと言われてレントゲンと問診だけで終了した。もう自然治癒で元に戻ることはないという。当初は痛みが強かったので、これが一生続くのかと絶望的な気分になったが、幸いにもその後徐々に落ち着き、今は「強い違和感」のレベルにまで和らいだ。それでも、体を普通に動かしただけで苦痛が伴う不自然な状態なのには変わりない。


この一件で感じたことは2つある。一つは、人間の体はすごく脆いし、思った以上に簡単に不治の「傷物」になってしまうのだということ。もう一つは、それとは反対に、変化に対する人間の順応性は優れたものであるということだ。自分も当初ショックを受けたが、今は利き腕の右肩ではなくてよかったと前向きに捉えることができるようになった。体の傷は治らなくても、心の傷は多くの場合、時間が治してくれる。根本的な解決にはならないが、致命的なことでなければ、たいていはどうにかなるものだ。怪我を負ったあとも、QOLは下がったかもしれないが、日常生活は支障なく送れている。


今回の教訓、「スポーツは怪我をするほどやってはいけない」。もう若くないんだから、安全第一で、体と相談してほどほどにやっていこう。生涯現役でスポーツを続けるためには、この心構えが何より大事であるに違いない。

(40分、携帯)