年収(6年目)

2015年5月4日、自転車で下り坂を走行中に転倒した自分は、全身打撲と右手首骨折のケガを負って救急車で搬送され、その後1ヶ月のギプス生活を送った。あれから1年、ケガは治ったものの、体の数箇所には今も目立つ傷が残っている。おそらく傷は一生消えないだろうと思う。むしろ、ヘルメットをしていなかったら確実に命を落としていたほどの大事故だったのだから、自分への教訓の意味でも、傷は消えなくていいと思っている。九死に一生というべきあの事故は、自分の人生観にも少なからぬ影響を与えた。あの事故以降、いつ死ぬか分からないのだから、死ぬ前にやるべきことは早くやっておこうという考え方が以前にも増して強まった気がしている。


しかし、地獄の沙汰も金次第である。生きていくには、お金のことを考えない訳には行かない。ということで、採用6年目(2015年4月〜2016年3月:27〜28才)の年収のまとめを以下に掲載する。


支給額:3,888,512円(前年度比+244,097円)
控除額: 731,108円(前年度比+ 82,584円)
手取り:3,157,404円(前年度比+161,988円)


例年と異なる点は、まず支給額に住居手当が登場したことが挙げられる。2016年1月にアパートに転居したことに伴い、翌月の2月から毎月27,000円(上限額)が支給されている。これに連動する形で、通勤距離が短くなったため通勤手当は減額、世帯主になったため寒冷地手当は増額された。次に、人事院勧告を受けた改正給与規程が2016年2月に施行され、2015年12月に遡り適用されたため、基本給も若干ベースアップしている。一方で、控除額では厚生年金のウェートが前年度より上昇(+1ポイント)したことに注目したい。これは、2015年10月の年金一元化の実施により、共済年金が厚生年金に統合された際、新たに「退職給付掛金」が控除されることになったことによるものである。掛金率は標準報酬月額の0.75%で月々2,000円程度であるが、今後も恒久的に負担し続けなければいけないことを考えると決して侮れない。自分は、年金は社会「保険」としか考えていないので、控除額が増えることにはネガティブな立場だ。それよりも、確定拠出年金法が改正され、2017年1月以降は(旧)共済年金加入者も確定拠出年金(DC)に入れるようになるので、自分で運用益を確保して年金額を増やしたいし、DCの掛金を所得控除することにより所得税と住民税を低く抑えることのほうに関心がある。なお、超勤時間数は168時間で前年度比42時間増となっている。しかし、企画業務なので元々残業に馴染まない職務内容だし、特に年度の初頭は、ケガと疲労の影響もあり能率の低い超勤も多かったので、超勤するたびに自責の念にかられた。そのため、精神衛生上の理由から、年度末に大学の基金に10万円を寄付する形で、自主的に返納している。


結果的に、年収は前年度比6.3%増の388万円となった。住居手当支給の影響もあり、2016年度には430万円ほどと大幅に増える見込みだ。ただ、アパート暮らしで固定費用は大幅に増加しているので、もっと出費を抑えないと、かえって生活は苦しくなるだろう。財政問題はますます深刻化している。今こそ、収支記録を分析して、予算に基づく計画的かつ効率的な出費を実践しなければいけないと思う。あとは、株の運用がもっとうまくいって欲しいところだが、この乱高下相場ではリスクを取る気にはなれない。とりあえず、DCの情報収集から始めるとしようか。

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