読書会

最近、職場の若手に声をかけて、朝活の「読書会」を始めた。これは、水曜の朝7時に職場の一室に自主的に集まって、各自が自分のおすすめの本を持ち時間5分以内で紹介するというもので、すでに2回実施した。参加者は自分を含めて4名。少ないが、初期メンバーとしては必要十分な人数だ。各自の紹介とその後の意見交換だけですぐに30分を過ぎるので、あまり大人数だと逆に会として成立しなくなる。この朝活のメリットはたくさんある。早起きと読書の強制的なインセンティブになること、他の参加者が紹介した本に触れ、貸し借りして読むことで自分の読書の幅を広げられること、誰も出勤していない職場でほかの誰もやっていないことをやっていることに対してちょっとした優越感を持てること、要点を押さえて短い時間で話す練習になること、などなど。「仕事や人生に役立つ有意義な情報共有と相互研鑽の場とすること」がこの集いの目的であるが、運営形式は目下試行錯誤の最中であり、はっきりしたと効果や成果が現れるのはまだまだこれからである。だが、まずは「新しいことをやっている」という実感を得られることによる満足感が自分の気持ちを前向きにしている。何でもいいから、自分から動いて、誰かと一緒にやってみるということが大事なのだ。それだけで楽しいし、充実感が得られる。自分で言うのもなんだが、割と先駆的な取り組みだとも思っている。何もかもが停滞し後退さえしているように感じられる日常の中で、前に進もうとしているものが一つでもあるのは非常に心強い。自分一人ではどうにも続かないからと、周りの人を巻き込んで読書会という形式で始めた朝活だが、いざ始めてみると自分以上にほかの人たちが乗り気で、色んなアイデアをくれたり、当日の朝に主催者の自分より早く出勤していたりと、刺激をもらうことが多くていささか驚いている。この調子なら、今後の展望として朝活を読書会以外の活動にも拡大していき、ディベートやディスカッションを行うというのも、そう難しくはないだろう。意識の高い若手を集めてお互いにいい刺激を受けることで、組織に新しい風を吹かせる原動力にしたい、というのが自分の描いている中長期的な目標でもある。これから、この活動が、自分の思いもよらないような形に化けて行ったら・・・なんてことを考えると、ついニヤニヤしてしまう。次回の活動が今から楽しみで仕方ない。

(40分)