自転車散歩:2013/10/6

今日は朝から青空が広がるいい天気で、気温も高く夏日だった。金曜には雨の予報だったのが完全に外れたわけだが、雨の予報が外れる分には問題ない。これは家にこもっている場合じゃない、出掛けなきゃ・・・と思いつつも、ゲームをしたり雑誌を読んだりしていたらなかなか腰が上がらなくて、14時半過ぎにようやく自転車を駆って家を飛び出した。どこに行こうかと走りながら考えた。8月に上った1000mの山がまず候補に挙がったが、あれはかなりハードだし、今から上ったのでは下りの途中で日が暮れてしまいそうで危険である。そのため、近所の400mの山にゴールを定めて、道路沿いの案内板を頼りに山を目指した。走っているとそこかしこでキンモクセイの香りがして、秋だなぁとしみじみ感じた。今回は「登坂するまで一度も足を着かない」というのを目標にしていた。途中から急に坂の傾斜がきつくなり苦しくなったが、「何のこれしき!」と自分に鞭打ち、休みたくなる気持ちを振り払ってひたすらペダルを漕ぎ続けた。軽いギアをくるくる回してゆっくり上ったので、足や心肺への負担はそれほどでもなかったはずだが、なぜか腰が非常に苦しくて、最終盤は左右に身をよじりながら必死で上った。準備体操をしなかったせいだろうか。ロードのようなきつい前傾姿勢ならともかく、クロスバイクで何で腰が痛くなったのかは分からない。が、とにもかくにも、目的地の山まで信号以外ノンストップ・休憩なしで辿りつくことに成功。家からここまでの距離は18km。目標を達成して感慨に浸った。8月の1000m上りのときはあまりに苦しくて何度も休んだが、やはり途中で休んだのでは本当に「制覇」したことにはならないだろう・・・というのが、近頃考えていたことだった。今回の挑戦で、やれば出来ないことではないというのが確かめられたことから、今後は休憩あり登坂を「攻略」と称し、ノンストップ登坂を「制覇」と表現するという基準が決定されたのだった。池のほとりで一休みしていると、だんだん風が冷たく難じられてきた。日はすでに山に沈み始めている。体が汗でびしょぬれの状態でいるには、山の風は涼しすぎた。ということで、16時過ぎにさっさと下山。上ってきたのとは別の道で一気に下り、そのまま家まで帰った。今回の走行距離は30km、往復2時間の自転車散歩だった。




↑高田平野が一望出来た。写真は不鮮明だが、実物はもっときれいな眺めだった。

↑水深33mで、県内で一番深い池らしい。


自転車は、バドミントンやサッカーといったスポーツと違って、技術的なことや戦術的なことをあれこれ考えなくていいから好きだ(考えるスポーツは苦手だ)。ただペダルを回して前に進むことだけに意識を集中させればいいというシンプルさが素晴らしい。相手を必要とせず、一人で出来るのも気楽でいい。その点はスキーも似ているが、あれはちょっと技術を要求されるので、自転車ほどシンプルではない。ヒルクライムは、走っている間は苦しいが、ほかのことを何も考えなくていいので、頭が空っぽの状態になることが出来て、気持ちがすっきりする。上った後には必ず、ダウンヒルという「ご褒美」が待っているのもお楽しみだ。自転車は自分にとって最高のストレス解消法である。相棒の自転車と、次はどこへ行こうか。それを考えるだけでも、胸がわくわくして気持ちが明るくなる。これだから、自転車はやめられない。

(30分)