得たもの

この土日は、一泊二日で新潟(新潟市新発田市)を旅行した。一緒に独逸に行った全国各地に住むメンバー、9人と共にである。自分を含め全15名中10名が参加したのだった。旅行の大半は、月岡温泉の宿で宴会をしたりくつろいだりして過ごしたが、もちろんそれだけではなく、朱鷺メッセの展望室から新潟市内を眺めたり、温泉街で地酒を飲み歩いたり、せんべい工場を見学したり、酒蔵を訪ねたりと、新潟の色んな魅力をバランスよく味わってもらえる優れた内容になっていて、県外のメンバーは大いに楽しんでいたし、新潟県人の自分にとっても発見と驚きに満ちた充実した観光プランだった。幹事を務めた新潟市が地元のメンバーには、脱帽したし、一人で企画をしてもらったことに頭が下がる思いだった。自分はドライバーを務めて、かんずりをプレゼントしたくらいしか貢献出来ていなかったので、彼にはただただ感謝するほかない。普段はお互い遠く離れているし、仕事も風土も全く異なる境遇の中に生活しているが、やはり2週間寝食を共にし同じ時間と体験を共有したメンバーだけあって、久々の再会でもすぐに打ち解けることが出来た。偶然に同じ年に団員に選ばれたことがきっかけで、年齢も性格もバラバラなのにも関わらず、これだけ仲が良くて、信頼がおけて、団結力があるというのは、本当にすごいことだと思う。行くまでは不安もあったが、いざ彼らに会ってみたら、全然気兼ねなくごく自然に付き合うことが出来たし、ニックネームがすっと口から出てきたので、やっぱり「仲間」ってこういうものなんだなと再確認したのだった。ただでさえ友人も知人も少ない自分が、仲間だと力強く思える関係というのは、彼らのほかにはいない。それだけ、自分にはかけがえのないものなのだということろようやく確信するに至った。解散する前から早速「次はどこに集まろうか」という話題で賑わっていたのも、みなが自分と同じ思いを抱いているからに違いない。この関係を、良好なまま、今後もずっと続けていきたい・・・そう、切に願っている自分が、紛れもない自分がここにいる。

(40分)