模索


写真は、昨日の朝、出勤途中で車を止めて撮影したもの。雪の積もった山並みと青空と紅葉の組み合わせがとても美しかった。


元々年末調整で仕事量が増える時期な上、出張に行って3日つぶれたことから、先週以降、仕事が忙しくなり、20時台、21時台に退勤するような日が続いていたら、必然的に寝るのも遅くなり、今週はずっと睡眠時間が5時間台と、ここ数年来の目標水準である「6時間30分」を下回る日が続いている。だが不思議なことに、日中に眠くなることはなく、十分シャキっとした状態を保てている。疲れは若干たまってはいるが、それとて比較的軽度なものだ。休日に1日休めば回復するだろう。もしかして、睡眠時間はもっと短くても大丈夫なのではないか、5時間台が体調を維持する最適な水準なのではないか、そんなことを考え始めた。オムロンの睡眠計を導入して、自分の睡眠リズムを厳密に計測し、実測的な根拠に基づいて目標時間・時刻を設定するのはどうだろうか、なんてことを考えている。


オムロン 睡眠計 HSL-101【ウェルネスリンク対応】

オムロン 睡眠計 HSL-101【ウェルネスリンク対応】


来月中旬に、学生の前で独逸での体験を語ることになった。国際交流担当の部署からオファーがあったもので、留学生が自国のことを紹介する数回シリーズの発表会のうちの一回を、特別に自分の回として与えてもらえることになったのだ。ほかの発表者は自国の文化・風習などの特徴を紹介するらしく、担当者から少し伺った限りでも、とても外国らしさを感じるユニークな内容であるようだ。それを知って、自分はかなり心配になってきている。独逸らしさ、独逸独自の文化、日本と大きく異なる部分って、どういうところだろう・・・風化しつつある記憶を呼び起こしながら、頭を抱えている。元々、そういう一定のテーマを持って現地をつぶさに観察してきた訳ではないし、多面的に理解を深めようと思って積極的に行動していた訳でもなかった。何せ、行く前は「生きて帰る」ことが最大の目標というほどに精神的余裕がなかったものだから、滞在中も目の前のことを処理するのに精いっぱい、あたふたしてばかりで、今この時を最大限活用しよう、目いっぱい色んなものを見聞きし吸収しようという明確な意図はなかった。今になって思えば、独逸青年との合宿や、ホームステイの過ごし方の何とお粗末だったことか。ホストファミリーに日本文化を紹介するとか、逆に向こうの文化を教えてもらうとか、そういう相互の交流は全然成立していなかった。やったことといえば、意味もなく複数回に渡ってプレゼントを渡したことや、酒を飲んで少し気が大きくなって一緒に騒いだことくらい。何を話していいか分からずに押し黙っている時間のなんと多かったことか。まあ、同じ日本人相手での付き合いでさえ下手な人間が、いきなり見ず知らずの異文化の人たちと交流しようとしたってうまく行くはずもないので、途中で挫折しなかっただけまだマシだったとプラスに解釈するしかあるまい。とにかくそういう有り様で、話すネタに困窮しているのだが、何とか少ない体験から「気付き」を掘り起こすなどして周到に用意を進め、機会を設けてくれた担当者や自分をこの事業に推薦してくれた管理職の期待を裏切らないように、何より学生たちに外国への関心を少しでも膨らませてもらえるように、下手なりに頑張って話したいと思う。学生たちに何らかの影響を与えられれば、それを自分がこの研修に参加した唯一の成果と呼ぶことが出来るだろう。


自分に負荷をかけるということは大切なことだ。自転車より車、手書きよりパソコン、電話よりメールというふうに、自分はついつい身体的、精神的に楽なほうに流されがち、逃避しがちだが、それでは自分がダメになるばかりだ。自分はもっと、自分を成長させたいし、社会の役に立てる存在になりたいと強く願っている。そのためには、困難に立ち向かい、それを乗り越えて、新たな何かを得るという過程を永遠に繰り返していくしかない。目の前にたちはだかることから逃げず、勇気を振り絞って新たなことに挑戦し、小さな努力を積み重ね、少しずつ自分を変えていくしかない。自分はどこまでやれるのか、それを確かめるために、いつ終わるとも知れない人生を、一歩一歩前を向いて踏みしめて行きたいものである。

(65分)