ボランティア

体育の日だった昨日は、朝から夕方近くまで、丸1日山中の青少年教育施設の屋外で、とあるイベントのスタッフのボランティアをした。職場の人から強く誘われて、若手2人を連れ立ってほとんど仕事同然で参加することになったのだが、実は自分自身は結構乗り気だった。


朝7時に現地に到着すると、すでにテントやステージの設営は終わっていた。7時半からミーティングがあり、「スタッフ」と書かれたベストや名札、トランシーバーといった道具の配付と、役割分担や動き方についての説明があった。説明は大雑把過ぎてあまり具体的な内容が把握できなかったが、要は主にステージに張り付き、必要に応じてステージやその他の場所に出動する待機要員あるいは遊撃部隊のような位置づけだということは分かった。行なったことは、ステージ前へのイスのセット、受付での資料組みと配付、ステージ上のイス等のセッティングと片付け、あるゲーム(競争)でのストップウォッチによる計測と記録、イベント閉幕後のテント畳みなどなど。臨機応変さと自律的にテキパキ動くことが要求されたので、最初こそ若干不安を感じたものの、すぐに慣れることが出来た。イベントは9時から15時ごろまで開催され、ボランティアスタッフは16時過ぎに解散となった。


秋らしい爽やかな晴天の下で、半そでのポロシャツ姿で終日過ごしたので、相当に日焼けしてしまったが、1日がとても充実していたので気分は清々しかった。普段のデスクワークと違って、チームワーク、肉体労働が中心だったが、やることと結果が明確なので、たまにやると楽しいものだなと感じた。また、参加していた小中学生の明るく元気な姿、笑顔を間近に見られたのも、日常の職場や生活環境にはない新鮮な光景だった。この施設はうちの事業所の出向先の一つで、仕事の内容は大学業務とは全く違うし、特に冬場の過酷さで有名なのだが、3年の出向が終わって帰って来た後も「また行きたい」と口にする人の気持ちが少し分かった気がした。自分自身はあくまで裏方だったし、大したことをした訳でもないが、子どもたちに楽しんでもらえたのなら、嬉しい限りだ。ノーギャラだし、ガソリン代とメシ代を考えれば当然赤字なのだが、それに勝る価値のある貴重な体験が出来たと感じている。家でじっとしているより遥かに満足度の高い休日を過ごすことが出来た。


昨夜は、20時半には就寝した。体を使った疲労感が、心地いい眠りをもたらしてくれた。機会があれば、来年もまた参加しようと思う。



↑子ども限定で気球に乗る体験もやっていた。こういうのを見ているだけでも楽しかった。

(45分)