最も過酷なサイクリング

過酷だった。あまりにも過酷で、肉体の限界を感じた。今日は地元で開催されたサイクリング大会に参加してきたのだが、コースがほぼ全て山の中で、獲得標高が2800mにも及ぶアップダウンの連続を乗り越えながら、120キロの距離を走るという凄まじいものだったのだ。車を使わず家から自走して前日に現地入りし、当日は完走後に走って家まで帰った。そのため、今日1日の走行距離は151キロにも達した。もちろん、1日の距離としては最高記録だ。平地だとしてもかなり長い距離だが、山地を走ったことを考えると自分でも信じられない思いだ。ゴールタイムは7時間50分40秒、計測距離は120キロジャストだった。一緒に参加した同僚のDK氏は40分遅れてゴールした。自分のほうが登り坂に強かったので、自分が先行する形で別々に走行、エイドステーションで待ち合わせて、再び同時に走り出すというスタイルだったが、最後のエイドでは待ちきれずに先に出発。それで結局これだけの差がつくことになった。自分が彼を待たずにどんどん先に行っていたら、タイムは30分以上縮まっていた可能性もある。ただ、タイムアタックではないし、仲間がいたほうが楽しいので、これでよかったと思う。最初のエイド以外は思う存分食べられたのでよかった。途中でハンガーノック寸前のピンチに陥りもしたが、給水所で「倒れそうだ」と口にしていたら、たまたま居合わせた親切な男性から、「いらないからあげるよ」とおにぎりをもらい、それを食べて復活したという幸運な出来事もあった。ボランティアの運営スタッフなど多くの人に支えられて、こうして完走できたのだと思う。清々しい秋晴れの下で、見慣れた豊かな自然や田園風景に囲まれながら走るのは、実に気持ちがよかったし、登りがきつい分、下りの爽快さは格別だった。いい経験になったし、いろんな意味で忘れられない思い出になったと思う。参加してよかった。ただ、来年の参加については、今はまだ記憶が生々し過ぎてちょっと考えられない。最終盤にそそりたっていた15%を越える登り坂は、鬼畜過ぎて危うく足を着きそうになってしまった。あんなのはもう登りたくはない。今は自分の体が自分のものでないような気がするほど非常に疲れ果てて体が鉛並みに重い。今夜は死んだようにぐっすり眠ることができそうだ。明日の月曜日に休みを取っておいて幸いだった。


(40分、携帯)