業務日誌

自分は、勤務した日にはその日の仕事の内容等についての「業務日誌」を書くことにしている。暇を持て余していた大学時代に発達した分単位での行動を記した日記が、就職後の状況変化対応できずに事実上記入不可能になったことから、その代替措置として始まったもので、仕事の一環ではなくあくまで自主的にやっていることである。当然、上司や職場の人に見せたりして、他の人と書いた内容を共有する性質のものではないし、公式な業務管理の道具でもない。原則的に、その日の勤務が終わった後、退勤する前に、1日を振り返ってまとめて記入することになっている。だが、近頃は残業が多くなってきて、帰るころになるとくたくたになっていることから、当日中に書かれなかったり、書きかけのまま完成しないことも多くなってきつつある。ちなみに、当然のことながら、これへの記入に要した時間は、超勤時間に含めないことにしている。


ただ、いくら完成度が低くなったとはいえ、この記録を付けることの価値は依然として大きく、やめることは到底考えられない。これをつけなければ、その日の業務で何を行ったか、どんな書類を起案したか、どんな出来事があったかというのを容易に一覧することは出来ないからだ。過去のある日に自分がどのような仕事をしていたか、どの時期に何をしていたかが分かることで、引き継ぎ後に後任者から昨年度の業務について質問を受けた時などに大いに役立つし、過去のやり方や失敗を分かりやすく残すことで、それらを反省し改善していくための材料が得られる。記録をつけることは面倒ではあるが、業務の改善のため、自分のために、確かなメリットがある行為だと感じている。振り返ってみて、自分が何をしてきたのかを辿れる確かな証拠がないのはさびしいものだ。事務仕事などは特に、外からは中身も成果も見えにくいものだけに、自分で足跡を残さなければ後には何も残らない。1日の時間の大部分が仕事に充てられている以上、その足跡を残した「業務日誌」は人生の記録として大きな存在感を持つものであると言える。


業務日誌は、プリンタでB5ルーズリーフに両面印刷した用紙を、リングファイルに綴って記入するという形態になっている。印刷に使うデータはエクセルで作ってあり、加工が容易でとても便利だ。繰り返しの改良を得て現在の形になったが、今後も使いながら、より自分にとって使いやすい形を目指して改良を加えていくつもりである。



↑左が表、右が裏。穴の位置に合わせて別々のデータが用意されているが、どちらも様式は同じだ。

(35分)