ジテツウ〜準備編 その1〜

自転車通勤、いわゆる「ジテツウ」を始めるための準備の第一段階として、まず「自転車での通勤にかかる時間」を調べることにした。今朝は曇り空だったが予報では雨は降らないということだったので、起きるとすぐに調査の決行を決断した。


所有するクロスバイク(GIANT ESCAPE R3 2007年モデル)を軽く整備すると、9時前に家を出た。職場までいつもと同じ通勤ルートで、無理のないペースで走行。15kmほどの距離を走り終えて、職場にたどり着くまでにかかった時間は、約35分であった。車だと25分ほどかかるので、10分余計にかかるだけで、実質的には大して変わらない。信号が多いためだろう。思いのほか短い時間で着くことが分かり、自転車通勤実現への手ごたえを感じたのだった。今回は、自転車用ヘルメットを初めて着用し、左右のレンズが一枚に繋がった大きめのアイウェア(サングラス)を付けて、安全と快適性を確保することも試行的にやってみた。ヘルメットは万が一のときの安全のため、アイウェアはゴミの混入や紫外線から目を守るために付けるものである。どちらも3年前に買ったもので、今までは使う機会がなく家の中で眠らせていた。ヘルメットは目立つので走り始めこそ抵抗感があったが、黒レンズのアイウェアをつけていれば自分の顔は他人からは分からないし、道中でヘルメットを付けて走っている自転車をちらほら見かけたので、すぐに気にしなくなった。バイクのものと違い通気性がよいので暑苦しくなく(つけないよりつけたほうが涼しいくらいだという人もいる)、髪型が崩れないというメリットもあった。そもそも原付に相当する速度を出せる乗り物なのだから、今までヘルメットをつけていなかったことのほうが極めて危険で、もってのほかだったのだ。今後は何の抵抗もなくヘルメットを被れるだろう。服装は、Tシャツにハーフパンツの姿だった。ロードレースに参加する人が履くようなレーサーパンツ(レーパン)は、走り込むことを目的としている人には快適で合理的ないでたちであろうが、仕事に行ったり、店に寄ったりするには不適切な格好だ。最低限、知り合いと会っても恥ずかしくない格好でなければならないと思っているので、自分はレーパンは絶対に履かない。また、交通量や道路・路側帯の幅員、夜間の視認性の問題から、往路と復路では別のルートを取ったほうがよいことも明らかになった。往路は時間帯を早くすれば車と同じでよいが、復路は夜間になるので見通しがよく交通量の少ない道を選んだほうがよいだろう。道の選定は今後の課題として検討しなければならない。


一度通勤テストをしてみたことで、色々分かったし、準備が必要なことも具体的に見えてきた。何より、風を切って走る爽快さを味わえたことで、何としてもジテツウを始めたいという気持ちが強くなった。これから梅雨に入るので、本格的に自転車通勤を始められるまでは一カ月以上待たねばならない。それまでに、立ちはだかる諸課題を片付け、着々と準備を進めていきたい。

(40分)