面談

昨日まで存分に休んだ分、大型連休後半は仕事に精を出したいと思う。というか、給与計算の〆切が来週月曜日なので、休日だろうが何だろうが出勤しないととても間に合わない。これほど大型連休を恨めしいと思ったのは初めてだ。


それはさておき、今日は終業後1時間ほど、大学職員志望の学生と話をした。学生は当然ながらうちの大学の在学生で、4年生の子だった。会うことになった直接のきっかけは、その学生と知り合いの職員から紹介されたこと。国大職員の試験について体験談を話してあげてほしいことで、数日前に話をもらっていた。ただそれよりもずい分前に(確か昨年末だったと思うが)、同じ学生について、ある先生から「うちのゼミの子が大学職員志望で、そのうち話を聞きに来ることがあるかもしれないからよろしく」という話を直に受けていたので、そういう意味ではようやく実現した機会であった。


面談の会場は、大学の図書館の雑談スペースだった。自己紹介代わりに名刺を渡すと、早速用意しておいた資料を見せながら、試験の概要や勉強法について色々とレクチャーした。国大職員の一次試験は、5/15(日)と2週間後と間近に迫っているので、勉強法については今となっては遅すぎる感が否めなくはあったが、教養試験の勉強だけしており、国大に限らず、私大や学校事務も受けると言っていたので、それらの試験対策にも役立てばと思い話しておいた。それから、大学職員について具体的なイメージを持てるように自分が大学でやってきた仕事を説明したり、自分の失敗談や、自分が使っていたおすすめの問題集、公務員試験勉強サークルのことなどについても触れたりした。彼女はときどきメモを取りつつ聴いていたし、積極的に質問してきてくれたので話がしやすかったのだが、話が面接試験について及ぶと、饒舌だった自分の口の回転速度は少し低下した。面接は何を話したらいいか、対策法はあるかなどと聞かれたのだが、自分自身面接は大の苦手で失敗ばかりだったので、コツのようなことは語れる立場ではなかった。また、特に大学職員の志望動機というのは考えるのが難しく、自分自身今の大学に採用されるときにどういう風に語ったかよく覚えていなかった。具体例として自分の志望動機を話そうとして言葉に詰まったので、志望動機なんてのは、社交辞令というか通過儀礼みたいなもので、つじつまさえ合っていれば大したことは言わなくていい、面接で大事なのはいかに自然に話せるかということで、面接官と言葉のキャッチボールを成立させることが重要だとかなんとか言って逃げてしまった。あと、面接は場数を踏むほど上達するから、例え行く気がない会社でも受けられるものは出来るだけ受けたほうがいいだとか、在り来たりなこともたくさん言った。面接のほかにも色々と話し、質問も尽きてきたところで時計を見ると、すでに1時間経っていた。そろそろ仕事に戻らないとまずいと思ったので、そこで今回の面談は終了することになった。別れ際「(一次試験に)受かっても落ちてもまたご連絡します」と言われたが、願わくば合格の朗報を聞きたいものである。


終わった後、果たして彼女にとって価値のある情報を伝えられただろうかと申し訳なくなったのだが、一方で話していたときの自分は、自分の用意した資料を見せつつ、主観的な見解を含め結構好き放題話せたので、結構楽しかった。職場では年上の人しかおらず、平生は気兼ねなく誰かと話す機会というのは少ないので、年下の学生と話すのはいい刺激にもなったと思う。せっかく大学職員をやっているんだから、もっと学生と話す機会があればいいのに・・・なんて思うのは、ちょっとお気楽で身勝手に過ぎるだろうか。

(75分)