給与明細

12月から、自分の職場の給与明細が電子化されるらしい。今までは、給料日に「給与」と書かれた封書(A4が縦に二つ折りになったサイズで、ミシン目を切り取って開くと内側に給与明細が書かれている)が一人ひとりに配付されてきたのだが、それがPC上で確認できる形式に変更されるそうだ。目的は、ペーパーレス化と、配付作業の解消による業務の効率化とのことである。自分はこの制度変更には賛成だ。封書形式だとうっかり紛失して(例え紛失しなくても悪意があれば机の中を覗かれたりして)誰かの目に触れてしまうかもしれないし、自宅で保管する上で形状が不便なので、電子化するのは大いに結構である。おそらく自分は、画面上に表示されたものをA4紙にプリントアウトして保管することになると思うのでペーパーレス化には貢献しないことになるが、現行の形状よりA4紙のほうが保管の上で便利なので助かるというものだ。そのため、先日この制度への「同意書」にサインして給与係に提出したのだった。


で、その制度変更がきっかけというわけではないのだが、さっきなんとなく今までの給与をエクセルで表にしてみた。各種手当、各種控除など、給与明細に書かれている項目をおおむね記載して、一覧表にし、手取りの累計額なども算出してみた。1年目は住民税が課されないし、6月のボーナス(期末・勤勉手当)も半月分かそこらしか出ないなど、色々な意味で半端なのだが、年間を通してのデータが揃えば、国立大学職員の勤務一年目の年収というデータが完成することになる。これは、データが揃う来年3月に発表したいと思うが、とりあえず中間データとして、支給額(額面)の内訳と、控除額(天引き)の内訳の円グラフを作ってみたので以下に掲載する。支給額−控除額=可処分所得(手取り)である。構成比率だけで金額は書かれていないが、年間データが揃ったらその部分も公開したい。



(2010年4月〜10月までの7ヶ月間の集計結果)



支給額では、基本給が88%と圧倒的に大きいのが最大の特徴だろう。超勤(残業)手当は、1%と通勤手当の3%を下回っている。給与に反映されている実際の超過勤務申請時間は、計10時間であり、おそらく客観的に見てとても少ない水準であると思われる。終業後、退勤するまでの単なる「居残り」時間を含めるならば、おそらく計150〜200時間程度にはなるのだろう。だが、上司に命令されてやるのが超過勤務なので、自分から「超勤しました」と言って超勤簿を書いて上司に提出するということは、今まで一度もしていない。基本的に締め切りに余裕を持って仕事を進めているので、自主的に残業する必要もないのである。あくまで、上司が「超勤をつけなさい」と言ったときにしか申請しておらず、そうした機会はとても少ない(上司からは時間のかかる仕事はそんなに回されない)ので、超勤時間も少なくなっているというわけだ。


控除額では、厚生年金が半分超を占めている。日本の年金は賦課方式なので、これが現在の高齢者の年金に充てられているわけだ。毎月1.3万円程度取られているので、少々重たい。雇用保険が5%というのが、公務員とは違うところである。公務員だと雇用保険料はかからない。


このグラフから読み取れることはそのくらいだろう。そのうち、出勤・退勤時刻も集計してその変遷を辿ってみたりしたいと思う。

(45分)


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