年収(5年目)

今日から5月の大型連休(5連休)に突入した。新年度が始まったと思ったら、早1ヶ月が経過。「光陰矢のごとし」とは、今のような状況のことを言うのかもしれない。現状をきちんと見つめ、やってきたことを振り返ることなしに、色んなことに追われてどんどん時間が過ぎていってしまう。「後でやろう」と思っても出来ないままかき消されてしまうようなときだからこそ、日々の小さな積み重ねを着実にやっていくこと(学ぶことや、周りの人とのコミュニケーションや、残り少ない若い日々を充実したものにすること等)を大切にしなければならない・・・そうした思いが、日増しに強まっていくのを感じている。


そんな訳で、取りかかるのが例年より1ヶ月ほど遅くなってしまったが、採用5年目(2014年4月〜2015年3月:26〜27才)の年収のまとめを以下に掲載する。


支給額:3,643,940円(前年度比+431,014円)
控除額: 648,524円(前年度比+ 54,014円)
手取り:2,995,416円(前年度比+377,000円)




支給・控除額の種類と構成比は、例年とほぼ変わっていない。だが、控除額が前年度並みの増加だったのに対し、支給額が前年度と比べて大きく増加したことから、手取りとしては377,000円(前年度比+14.4%)も増加した。直近のピークだった11年度を3年ぶりに上回り、過去最高額となった。手取りでほぼ300万円の域に達したのは、一つの節目であると言っていいだろう。支給額の増加は、14年4月1日から俸給表上の級が一般職(一)2級に昇格したこと(+3,600円)、人事院勧告で12月から俸給表が切り替わったこと(+1,800円)、12月の勤勉手当で成績優秀者に選ばれたこと、15年1月に昇給したこと(+5,200円)等が影響しているが、何と言ってもやはり給与減額支給措置が終了したことによるところが大きい。基本給だけでも毎月約1万円減額されていた措置が14年3月に終了したので、4月からは昇格も相まって基本給が大きく伸びることになった。一方で控除額の増加は、9月の定時決定時の標準報酬月額の引き上げ、社会保険料の料率の上昇によるが、定時決定で等級が1つしか上がらないように14年3〜5月の超勤を抑えたので、支給額の増加が、控除額の増加によって相殺される「パラドックス現象」は防ぐことが出来た。それでも、税金と社会保険料の義務的な控除額は、支給額の17.8%にも及んでいる。超過勤務は、前年度(13年3月〜14年2月)は61時間だったものの、別の部署に異動し新たな業務の担当となったことから、今年度(14年3月〜15年2月)は126時間となった。昨年度の2倍に増えたが、これはあくまで申告した分でしかなく、実際にはこの数倍居残っていた。申告を「自己規制」した理由は2つ。一つは、業務はひたすら日程調整をして会議を開くことが中心で、拘束時間が長いだけでほとんど生産性がなく、超勤をつけるに値しない仕事が多かったため。もう一つは、業務内容が組織経営に関する企画であり、以前のように投じた労働時間に比例して計画的に仕事のアウトプットが生じる(仕事が片付く)訳ではなく、成果物が生じなければ超勤も無意味だと思っていたため。一緒に居残っていた上司も過少申告について何も言ってこなかったので、自分で自分に課したルールを貫くことが出来た。もちろん労基的には問題のある行動だが、自分の倫理的にはこうするしかなかった。


ということで、採用5年目の給与は前年度比で大きく増加し、支給額が400万円の大台に達するのもあともう少しといった感じになってきた。ただ、仕事の充実感、達成感の少なさを考えると、これだけの給与をもらうことには、かなり抵抗感があるのも事実である。経営者的な観点で自分の給与を見ると、これは仕事の成果に対して多すぎる。自分で支給額を決めるとすれば、せいぜい270万円といったところだろう。15年度は、給与以上の仕事をして、「もっともらわないと割に合わない」と言えるくらいの成果を挙げたいし、挙げなければ大学が持たないとさえ思っている。今後も、労働時間の長さではなく、アウトプットの量と質を重視して、仕事を頑張っていきたいと思う。

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