マケプレとメール便

自分はAmazonマーケットプレイスに商品を恒常的に出品しているので、メーラーを開いて「注文確定−商品を出荷してください」という件名のメールが来ていないかどうか確認するのが日課となっている。


マケプレは、Amazonのサイト上で、出品者が自由に価格を設定して商品を販売できるシステムで、購入者はそれぞれの出品者の価格と商品の状態説明を見比べて、どれを買うかを選ぶことが出来る。要するに、膨大な品目数と出品者数を誇る巨大なフリーマーケットのようなものだ。


ここで自分の商品に買い手が付くと、Amazonから「あなたの商品が売れたので出荷してください」という連絡が来て、Amazonから送られてきた発送先に対して、出品者が自ら商品を梱包した上で発送することになる。商品の代金と送料はしばらくしてから出品者の銀行口座に振り込まれることになるが、その際にAmazonから「販売の場を提供し、両者を仲介したマージン」として手数料を差っ引かれる。これがAmazonの儲けになるわけだ。


マケプレでは、主に不要になったCDや本を売っている。リッピングし終えて所有欲を感じないCDや、読了しておそらく再読しないだろうと思われる本は、基本的にここで売るようにしている。最近は週に4、5個のペースでよく売れている。


ヤフオクと違って写真や説明文を用意する必要が無く、売れるまでは費用がかからないところが便利だし、大抵はブックオフに売るより高く売れるのがいいところだ。ただし、売るには発送や梱包という手間がかかる(封筒やクッション材は自分で用意しなければならない)ので、あまりに相場の安いものは、むしろブックオフで売ったほうがいいということもある。


また、買い手が付いてから取られる手数料は結構大きいので、確実に、しかも高値で売れそうなものはヤフオクで売るという風に、目的ごとに区別して利用している。マケプレで売るのは、大体500〜2500円くらいのものということになる。


マケプレの仕組みは単純なようで結構複雑だ。特に手数料がいくらかかるかは計算がやや面倒で、出品価格の15%だけでなく、購入者から払われる送料からも商品の種類に応じて一定の手数料が取られる。自分はエクセル計算式を作っておき、そこに希望価格を入力して、いくら取られるかを計算している。商品価格を安く設定した場合、こうして確認しないと、下手をしたら振り込まれる代金以上の出費を迫られ赤字となることもありうるからだ。


自分が使っている計算式の入ったエクセルファイルは以下にアップロードしてみたので、何かの需要があれば役立てて欲しい。
http://etwasneues.web.fc2.com/xls/amazon-mp_commission.xls


さて、マケプレで重要な要素の一つは上でも述べた「商品価格」だが(大抵は最安値付近に設定するとすぐ売れる)、もう一つとして挙げられるのが「発送方法」だ。


発送方法を工夫して、なるべく安い送料に抑えれば、その分自分の儲けが増えるためである。


自分は、他の多くの出品者と同様に、主にヤマト運輸の「メール便」を多くの場合利用している。


メール便は1cmまでの厚みのものなら80円、1cm以上で2cmまでのものなら160円で発送することができる。中身は信書(個人宛の手紙)でなければ何であろうと構わないし、重さも1kgまで大丈夫というのだから、郵便に比べると破格の安さだといえる。


この安さと、コンビニ(セブンイレブンセーブオン)で発送手続きが可能という便利さが、メール便の大きな利点だ。


コンビニでメール便を送る方法はとても簡単。レジで「メール便送りたいんですけど」と伝え、所定の用紙の二箇所にチェックを入れてから代金を払うだけでいい。「普通と速達がありますが」と訊かれたら、「普通で」と答えること。


あと、レジを操作のみならずハンコを押したり、厚みを専用の「エの字定規」で測るという作業があるため、店員によって対応にかかる時間に差が見られるのも面白いところだったりする。速さから、ベテランだなとか、新人さんかな、とか察することができるのだ。たまに困惑して他の店員に助けを求める店員がいると思わずアドバイスしたくなったりもするけど、彼の成長のためにそれはぐっとこらえるようにしている。


この便利なメール便だが、厚みの制限がネックとなって、場合によっては厚みのある書籍は遅れないこともある。


そういう場合はやむなく郵便局の「ゆうメール」を使うことになる。これは書籍やCD/DVDを、通常の郵便物より安く送ることの出来るサービスである。


ゆうメールは重さで送料が決まるため、メール便よりは高くつくが、分厚いものも送れるため、ほとんどの商品はこれでカバーすることが可能となる。


とまあ、Amazonマケプレ講座的なことをつらつらと書いてみたが、手元の本やCDをまとまったお金に換えたい場合はとても便利な仕組みなので、手間をかけるのが苦でない人は、ブックオフよりこちらを利用してみてはいかがだろうか。


ただし銀行口座とクレジットカードが必要なのでご注意を。

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